• 物流にかかるコストを削減したい
  • 売上が伸びてきたが、業務量が増えて出荷作業が追いつかない
  • ECサイト運用と物流の両方ができる発送代行業者を知りたい

など、Shopifyを利用するうえで物流業務のお悩みはありませんか?

本記事では、Shopifyを利用したECサイト運営者に向けて発送代行を利用するメリット・デメリットや発送代行を導入するタイミングについて解説しています。

経験豊富な物流のプロがいる発送代行サービスを利用すると、業務を効率化でき、物流の品質を安定させて顧客満足度のアップにつなげることが可能です。

本記事では、発送代行サービスを選ぶときのポイントやShopifyの発送代行でおすすめのサービス9社も紹介しています。ぜひ参考にしてください。

Shopify 発送代行とは

Shopify 発送代行とは

Shopify(ショッピファイ)は、誰でもすぐに本格的なネットショップを開設しオンライン販売できるECプラットフォームです。

ここでは、Shopifyの物流業務とShopifyの発送代行を導入するタイミングについて詳しく解説します。

Shopifyの物流業務

Shopifyは、比較的簡単にECサイトの開設や運営ができるのが特長です。しかし物流に関しては、自社で業務フローを整える必要があります。

Shopifyにおける物流業務の種類は主に4つです。

物流には細かい作業が多数発生するため、これらの業務を全て自社で担おうとすると大きな負担がかかります物流業務に回せる人材が足りず、手薄な状態で業務を行わなければならない場面があるかもしれません。すると、ミスが発生しやすくなり顧客の信頼を失うことになってしまいます。

自社の物流業務にかかる負担を軽減させるためには、物流業務代行や発送代行サービスの導入検討が必要です。

物流業務に関する全て、または一部を外部にアウトソーシングすれば質の高いサービスを提供できるだけでなく、業務効率化も期待できるでしょう。

以下では、Shopifyにおける物流業務の詳しい内容を説明していきます。

配送料の設定

Shopifyでは、配送エリアや荷物の重さで配送料を自由に変更することができます。また、一定額以上の購入で送料無料にするといった設定も可能です。

商品情報の登録

商品情報をサイトに登録する作業も必要です。詳しくは以下のような作業が発生します。

  • 基本情報(商品カテゴリ・商品名等)の登録
  • 詳細情報(サイズ、価格、カラー等)の登録
  • 商品画像の撮影&加工
  • 商品の採寸
  • 商品説明の原稿作成

商品の詳細情報を登録するために「撮影」「採寸」「原稿作成」が必要なことから、それぞれの頭文字をとって「ささげ業務」とも呼ばれています。

扱う商品が多くなるほど業務の負担が大きくなりますが、買い手が購入を決める要素となる大切な作業です。

受注管理・配送手配

注文を受けたら商品の梱包や出荷指示を行います。受注管理には顧客へのメール対応も含まれます。

配送手配は、商品のピッキング作業(取り揃え)や梱包、ラベル貼りなどの業務です。自社で請け負う場合は、商品を配送業者へ引き渡したあとに購入者への出荷連絡や受け取り完了の確認もしなければなりません。

これらの業務は、受注管理システムを導入することで負担が減り、ミスの防止につながります。

在庫管理

在庫管理は、商品の注文から配送までをスムーズに行うために必要な業務です。在庫管理ができていないと「商品の到着が遅い」「注文した商品と別のものが届いた」などのクレームが発生する可能性があります。そのため、タイムリーな在庫情報の反映が必須です。

Shopifyに元から備わっている在庫管理機能を使うこともできますが、配送元が複数あったり商品の種類が多くて複雑な場合は、外部のサービスを使うとより便利になります。

発送代行の導入のタイミングは?

「自社だけで物流業務が追いつかなくなった」「作業量が増えた」と感じたら、導入を検討しましょう。また、ECサイトの立ち上げ時やこれから売り上げをもっと伸ばしていきたいと考えている時も発送代行を導入するタイミングです。

導入を考えている場合は、早めに情報収集をしておきましょう。

以下では、発送代行を導入すべき2つのタイミングについて説明します。

取り扱う商品数や種類を増やした時

目安の一つが、販売アイテム数(SKU)が100を超えている場合です。

SKUとは「Stock Keeping Unit(ストック・キーピング・ユニット)」の略で、在庫管理をする際の最小単位のことです。

例えば、洋服で3色のカラーバリエーションとSML3つのサイズがある場合は「9SKU」と数えます。物流ではSKU単位で在庫管理を行っており、数が多いほど管理が複雑になります。

複雑な作業が増えるとミスも増えるため、物流のプロに任せることでピックアップのミスを減らすことが可能です。在庫管理のエラー削減にもつながるため、取り扱う商品数や種類が増えてきたら発送代行の導入を検討しましょう。

売上が伸びてきた時

もう一つが、一日の出荷件数が20件以上ある場合です。一人の顧客が複数の商品を購入することも多く、その都度配送手続きが必要になります。

この数字も目安として、外部へのアウトソースを検討してみましょう。

Shopify 発送代行のメリット

Shopify 発送代行のメリット

ここでは、Shopifyの発送代行を依頼するメリットについて解説します。

業務負担を軽減できる

物流業務は、販売数が増えて売上が上がるほど業務量が増えて負担が増大します。最初は人手が足りていたとしても、出荷数が増えるにしたがって人材リソースが足りなくなってくるのです。

Shopifyの発送代行を利用すれば配送業務を効率よく行えるだけではなく、空いた分のリソースを販売促進や商品開発に注力できます。

低コストで導入できる

Shopifyと連携している発送代行には低コストで導入できる業者が多くあります。しかし、物流業務の知識・ノウハウがほとんどない場合は、企画レベルから対応できる専門の物流業者に依頼したほうが高い費用対効果を得られるケースもあります。

shopifyのコスト自体が安価のため、トータルコストを比較的抑えられるでしょう。

サービスが充実している

経験豊富なプロに任せることで、質の高い梱包や迅速な配送ができるようになります。物流の品質が安定するので、顧客満足度のアップにつながり、ECサイトの評価も上がります。

越境ECにも対応している

shopifyは海外への発送も可能です。しかし国内での物流ノウハウとは別に、海外に発送するための梱包や配送のノウハウ、関税や国外輸送の可否など規制についての知識が求められます。初心者にはハードルが高い業務といえるでしょう。

海外発送に対応できる発送代行に依頼すれば、一気に商圏を広げることができます。

Shopify 発送代行のデメリット

Shopify 発送代行のデメリット

メリットがある一方で、Shopifyの発送代行にはデメリットもあります。導入前に確認しておきましょう。

期待していた費用対効果が得られないことも

発送代行を利用しても、期待していたほどの費用対効果を得られないケースがあります。まずは現状かかっているコストや物流における課題を整理しましょう。場合によっては、Shopifyの充実した拡張機能を駆使すれば、課題が解決することもあります。

課題を解決するためには、どの業務を代行すべきかを見極めてから依頼することが大切です。物流業者によって料金体系や代行業務が異なるため、どの範囲まで業務を代行してもらえるのかの確認も必要になってきます。

商品状態を確認できない

発送を代行業者に依頼した場合、ただ商品の配送を任せるだけでは商品の状態や品質を把握できません。

商品状態を確認できないまま購入者に届けることになるため、信頼できるサービスを行っている発送代行業者に依頼することが大切です。

Shopify 発送代行の選び方のポイント

Shopify 発送代行の選び方のポイント

Shopifyの発送代行を依頼する業者を選ぶうえで、押さえておきたいポイントを紹介します。

BtoCに対応しているか

Shopifyは企業と消費者との取引が多いため、配送先のほとんどが個人宅です。そのため発送代行業者が、BtoCに対応しているかどうかを確認しておく必要があります。

中にはBtoBのみを対象としており、個人宅への配送に対応していない場合があるため契約前に確認しておきましょう。

ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便など連携している配送会社もそれぞれ異なるため、契約前に確認しておくと安心です。

料金や業務範囲が明確か

発送代行業者によって物流システムが異なるため、あらかじめどこまでの業務範囲を代行してもらえるのか確認しておくことが大切です。

初期設定や月額費用、オプション料金など項目別に費用が細分化されているのか、月額費用に含まれているのかなど細かい料金体系についても確認しておきましょう。

配送料だけではなく、資材費や入出荷作業料など「1出荷あたりにかかる金額」を出してもらい、比較の検討材料にするのがおすすめです。

柔軟な対応が可能か

全ての物流作業が自動化されている場合、ギフト梱包や同梱の対応可否など細かい注文に対応してもらえないケースがあります。発送代行を依頼したことによりこれまで自社で対応できていたことができなくなると、サービスの質が低下する可能性もあります。

特に、セール時などの受注量の増減が激しい場合は、委託先に出荷件数の上限があるかどうかの確認が必要です。正確で効率の良い検品対応ができているか、受注から出荷までどの程度柔軟な対応をしてもらえるのかなどを事前に確認しておきましょう。

流通加工(物流加工)業務を代行するメリットや代行サービスの選び方については、こちらを参考にしてください。

自社の商品へ対応可能か

同じ商品でも色やサイズの違いが多いアパレルのECサイトや、温度管理が必要だったり保管期限があったりする食品を扱っている場合は、自社の商品に適した対応をしてもらえるかの確認が必要です。

ECサイトが小規模の場合、小ロットでも対応可能かどうかも聞いておきましょう。この場合、従量課金制を選ぶのも一手です。海外発送をしたい場合は、越境ECに対応しているかも確認しておきましょう。

物流倉庫のロケーション

物流倉庫のロケーションも事前に確認しておきたいポイントの一つです。倉庫をどこに構えているかで、当日出荷の締め時間が異なってきます。幅広いエリアに効率的に配送したいと考えているなら、複数箇所に倉庫を所有している会社を選ぶと良いでしょう。

物流倉庫選びで場所が重要な理由については、こちらで詳しく紹介しています。

ECサイトの運用と物流の両方ができるか

ECサイトの運用と物流の両方ができる業者を選ぶと、Shopifyと在庫管理システムを連携させた包括的な支援によってさらなる売上アップや運用の効率化が期待できます。

ECサイト(ネットショップ)の運営代行でおすすめの業者と選ぶコツについては、こちらで詳しく紹介しています。

Shopify 発送代行のおすすめサービス

ここからは、Shopifyの発送代行でおすすめのサービス9社を紹介します。

オーダー!

オーダー!

オーダー!は、IT行と物流業の双方の専門性を活かして、お客様の日々の業務や事業をサポートするビジネスコンシェルジュです。

個別相談メニューで対応可能な業務
  • ECサイト商品の在庫管理、発送に関する全ての業務
  • 個人事業主向けの在庫管理、発送
  • 国際郵便(EMS)を利用した海外向け発送
  • 検品代行
  • 物流業務プロセス見直しコンサルティング
  • 物流システム代行
  • 内職(封入、ラベル貼り、検品検針作業)代行 など

オーダーは!国内外への輸送に最適なロケーションである横浜市金沢区のシーサイドエリアに4,000坪の倉庫を構えていますECサイトの運用と物流の両方ができることに加え、物流倉庫で各種IT作業や物流加工も可能です。モノの移動コストやリードタイムを圧縮できます。

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EC物流の課題を全力解決

オープンロジ

オープンロジ

オープンロジは、ECショップを運営している企業向けに柔軟な拡張が可能な物流アウトソーシング・物流代行を提供しています。

【対応可能業務】
・流通加工(放送、梱包、封入など)
・大量入庫対応
・ラベル貼り
・X線検針
・リアルタイムでの在庫確認
・補充設定
・海外発送対応
・独自梱包資材を使った配送 など

オープンロジでは独自の倉庫ネットワークによって、大型や資格が必要な特殊商材にも対応可能です。商材に沿った物流体制の構築ができます。

ロジクラ

ロジクラ

ロジクラは、株式会社ロジクラが提供している無料で利用できる物流在庫管理ソフトです。パソコンだけでなく、iPhoneでの入出荷処理や在庫確認もできます

【対応可能業務】
・リアルタイム在庫管理
・拠点ごとの在庫把握
・在庫変動の履歴確認
・セット商品管理
・ラベル印刷
・ロット管理
・有効期限管理 など

Shopifyと連携するには別途料金が発生しますが、無料のトライアル期間でも連携は可能なため無料で試したい場合におすすめです。

シッピーノ

シッピーノ

シッピーノは、受注確認や注文処理など出荷業務のサポートを行っている物流システムです。EC運営における出荷業務をすべて自動処理しています。

【対応可能業務】
・データの一元管理
・ギフト梱包や特殊梱包
・1個から個数制限なく自動出荷が可能
・自動在庫同期
・複数の倉庫からの出し分け など

複数の物流倉庫を併用し、受注商品によって最適な保管・出荷が可能です。24時間365日稼働しています。

AnyLogi

AnyLogi

AnyLogi(エニロジ)は、受注・出荷・在庫管理を直観的に操作できる物流管理プラットフォームです。

【対応可能業務】
・受注管理
・在庫管理
・出荷管理
・オリジナル梱包資材
・同梱物対応
・ロット別・賞味期限別の在庫管理
・返品対応 など

越境ECにも対応しており、専属スタッフによるサポート体制も受けられます。

mylogi

mylogi

mylogiは、EC運用者向けの物流在庫システムです。複数モール展開にも対応しており、在庫を一元管理できます。

【対応可能業務】
・多モール対応受注管理
・フリーローケーション(棚管理)
・まとめピッキング&出荷検品
・コールセンター機能
・出荷完了メール一括送信
・バーコード管理
・履歴管理・荷物追跡 など

複数の倉庫をもっており、適切な在庫管理が可能です。

ネクストエンジン

ネクストエンジン

ネクストエンジンは、Hamee株式会社が独自のECサイトを運営する中で誕生した物流・受注管理システムです。

【対応可能業務】
・受注管理
・在庫管理
・商品登録
・決済連携
・送り状発行
・倉庫連携 など

分析機能を搭載しており、店舗ごとの売上や粗利分析も可能です。対応アプリを導入すれば、カスタマイズにも柔軟に対応しています。

はぴロジ

はぴロジ

はぴロジは、ECサイトと在庫管理システムをつなぐ流通インフラプラットフォームです。クラウド型流通統合制御システムを使って、クラウド上でデータを一元化できます。

【対応可能業務】
・検品対応
・入荷指示
・セット商品対応
・ギフトラッピング
・同梱対応
・独自梱包資材
・FBA納品 など

Shopifyをはじめ、さまざまなサービスと連携可能です。

ロジレス

ロジレス

ロジレスは、ECサイト運営の受注から出荷までが完全自動のEC自動出荷システムです。

【対応可能業務】
・商品情報登録
・在庫管理
・ロット管理
・受注情報の自動取込
・出荷を分割・同梱
・配送追跡番号の確認 など

OMS(受注管理システム)とWMS(倉庫管理システム)の一体型システムで、注文から発送までの人手作業が不要のため効率的に出荷できます。

Shopify 発送代行 まとめ

Shopifyと提携できる発送代行システムを利用すれば、さまざまな業務を自動化することができます。

Shopifyの導入を検討している場合や運用体制の見直しが必要な場合は、物流のプロがいる発送代行サービスの活用もおすすめです。

「オーダー!」では、IT行と物流業の双方の専門性を活かして、お客様の日々の業務や事業をサポートいたします。

国内外への輸送に最適なロケーションである横浜市金沢区のシーサイドエリアに4,000坪の倉庫も構えており、ECサイトの運用と物流の両方で業務代行が可能です。「プロのノウハウを活用したい」「発送代行を利用したい」という場合は、ぜひオーダー!をご検討ください。

Shopifyの導入事例ついては、以下の記事に詳しくまとめていますので参考にしてみてください。

ECサイト運営全般について理解したい方は、以下の記事に詳しくまとめていますので参考にしてみてください。