• 工場が手狭になり、商品の組み立てスペースが十分に確保できない
  • 個々の顧客に合わせて最終加工の組立が必要だが、いちいち部品を倉庫から取り寄せなければならない
  • 組立作業員も、倉庫と工場を往復するドライバーも確保できない
  • 作業員がなかなか定着しないので教育コストがかかる

このようなお悩みを抱えていませんか?

これらの課題を解決する方法の一つが、組立作業のアウトソーシングです。

物流倉庫の中には、部品の保管だけでなく簡易的な組立作業も代行できるサービスがあります。作業員の確保を必要とせず、完成品の配送まで一気通貫に依頼できる物流倉庫で人材確保とコストダウンを目指してはいかがでしょうか?

本記事では、組立作業の課題や組立作業をアウトソースするメリット、業者の選び方について分かりやすく解説しています。ソリューションのヒントとして、ぜひお役立て下さい!

組立作業とは

組立作業とは

製造業は、部品を組み立てて加工する工程がメインとなる「組み立て型」と、「プロセス型」と呼ばれる連続して材料を流し製品化する工程が多い業種に分かれます。

どちらの場合も多くは工場内で作業を行いますが、物流倉庫でも簡単な組立作業を行うことがあります。例えば電子機器をあらかた組み立てた後、在庫部品を保管する倉庫で納品先の仕様に合わせ、部品の最終取り付けを実施。そのまま梱包後、出荷するといった流れです。

組立作業はロボット(機械)で自動化する場合もありますが、多品種少量生産の製品は人による柔軟な対応が必要です。

そんな組立作業にはどのような課題があるのでしょうか。次章より具体的に解説していきます。

組立作業・4つの課題

組立作業・4つの課題

人手を必要とする組立作業には、4つの課題があります。

1.スタッフの負担

組立作業の担当スタッフにかかる負担として看過できないのは、なんといっても身体的な負担です。

組立作業は重い製品や部品を扱うこともあり、身体的な負担がかかりやすくなります。また重い製品ではなかったとしても、細やかな集中力を必要とする製品を扱うこともあるでしょう。さらに、単純作業が続くことで精神的に疲れる場合もあります。

こうした身体的・精神的な負担が大きくなると、スタッフが離職する恐れが出てきます。

くわえて、昨今は人手不足が深刻化しています。人材確保が難しいと、その分の負担が現存の従業員にかかってしまう状況も課題の一つです。

2.作業ミス

組立作業は、難しいスキルを必要としない程度に作業を分解していることが多いとはいえ、慣れていないスタッフが行えばヒューマンエラーが起こりやすいものです。たとえベテランであっても、思い込みや慢心によって作業ミスが起こる場合もあるでしょう。

組立作業で起こりやすいミスは以下のとおりです。
・取り扱う部品を間違えてしまう
・組み付け時のミス
・組み立て時の破損など

重要な組立部分で破損などするとやり直しになってしまい、金銭的、時間的に余分なコストがかかってしまいかねません。

3.スペースの問題

組立作業では、スペースの問題も重要です。

繁忙期などは製品数が増加。完成品はもちろんのこと、部品や半完成品などの置き場所がさらに必要になります。くわえて、組み立てるスペースや機械が必要な場合は設置スペースも確保しなければなりません。

スペースが十分に確保できていないと、スムーズな入出荷がしづらくなるだけでなく、組立作業や点検もしづらくなります。組み立てた製品の品質はもとより、約束した納期の維持やピッキング作業といった物流品質までも低下しかねません。

こうしたことから、組立作業をアウトソーシングする動きが活発になってきています。組立作業を自社内ですべきものと、物流倉庫で行うほうが効率がよいものに仕分けることで、スペースの確保が可能です。

4.組立作業場と物流倉庫の場所が異なる、またはどちらも持っていない

組立作業の外部委託を検討するときに考えたいのが、組み立てる作業場と物流倉庫のロケーションです。

運搬のムダを避けるためには、組み立て前の資材や部品の在庫管理はもちろん、組み立て後の製品の在庫管理・出荷業務までが一箇所でできるのが理想です。それができないと、おのおのの場所で人とスペースが必要になってしまい、工場で組立作業をするより、人件費と場所代が余計にかかってしまうからです。

アランくん

組立作業の課題は、「スタッフの負担」「作業ミス」「スペースの問題」「作業場と物流倉庫の立地・所有の有無」です!これらの課題を解決するためにアウトソーシングを検討してみませんか

組立作業の代行・メリット

組立作業の代行・メリット

組立作業を代行業者に委託するメリットは、大きく3つ考えられます。

コストを削減できる

まずは、コスト削減です。

人手不足の今、自社で人を雇う際に、採用費や研修費などが大きな負担となっています。必要なとき、必要な人手が集まらないために求人広告費の増加を検討しなければならない企業の担当者も少なくないでしょう。

また、派遣会社などとの細かな折衝にかかる自社人件費も見過ごせません。もちろん、作業スペースの賃料や、スペースを探す手間もかかってきます。

組立作業を代行すれば、作業にかかる人材の確保やそのための費用がかかりません。作業量の変動とともに製品の保管費用や人件費を最適化できる点も魅力です。

組立作業の質が改善する

組立作業を含め、一般的に作業品質を改善させるには、

・作業のミスを減らす(精度の向上)
・一定時間における処理件数を増やす(生産性の向上)
・担当者などによる品質のバラツキをなくす(作業品質の安定化)

の3つの要素が必要となります。

人手を必要とする組立作業では、ヒューマンエラーによる作業品質の変動が避けては通れません。組立作業を代行業者に任せれば、プロの手により組立の精度と生産性が向上します。そのうえ、作業品質そのものが安定し、全体の作業効率が上がることでしょう。

コア業務に集中できる

また、煩雑とはいえ手順が決まっており定型化できる組立作業や発送では、高度な意思決定や判断は必要としません。これらをノンコア業務としてアウトソーシングすることで、より難しい工程や新たな製品開発といった、利益を生むための直接的な業務(メインの仕事)に集中できます。

アランくん

組立作業を外注するメリットは、「コストを削減できる」「組立作業の質が向上する」「コア業務に集中できる」ことです。次章では代行業者の選び方のポイントを紹介します!

組立作業の代行・選び方

組立作業の代行・選び方

それでは、組立作業の代行業者はどのように選べばよいのでしょう。ポイントを4つに整理して説明します。

業務範囲

組立作業の代行サービスは、サービス運営者がもともと持っているリソースや事業領域などによって、受託できる業務範囲が大きく変わってきます。

例えば広い組立場所を必要とするハードウェア製品の組み立てを、工場のわずかな空きスペースで組立作業を行う企業には委託できません。また、委託後にさらに広い業務を任せたいとき、委託業者がその領域をカバーしていないケースも起こり得ます。

よって、安易に価格だけで比較することなく、委託したい組立作業の具体的な内容を洗い出したうえで、委託先を比較する必要があります。さらに現段階だけでなく、将来的に委託の可能性がある業務も割り出し、如何に自社スタッフの関わりを極力減らして手離れよく対応してもらえるか確認しておくと安心です。

自社と似た商品を取り扱った実績

組立作業といっても、作業内容は非常に多岐にわたります。よって、委託候補に自社と似ている商品を担当した実績があるかをチェックしておきましょう。

似た商品を取り扱った実績があると、代行スタッフがオペレーションを速やかに覚えてくれて、より適切な提案をしてくれる可能性が高まります。

その一方、現在も自社と似た商品を担当している業者の場合は、繁忙期が重なったときに人員確保が難しくなるケースもあるので注意しましょう。

倉庫・工場の立地

組立作業を外注しようとするときに、組立作業そのものの品質やコストに目を向けがちではないでしょうか。しかし、組立作業後の配送を考えると、倉庫・工場の立地条件も重要な要素となりえます。

物流倉庫・工場に適した立地条件は、以下のとおりです。

  • 関東圏内であること
  • 周辺の道路状況がよい
  • 空港や港へのアクセスがよい
  • 公共交通機関からのアクセスがよい

せっかく組立費用が安くても、立地が悪ければ仕入れや配送に時間がかかり、利便性が悪くなってしまいます。よって、立地も考慮したうえで、倉庫と組立作業工場を選ぶ必要があるのです。

物流倉庫の立地条件について、さらに詳しく知りたい方は以下の記事をご覧下さい。

費用対効果

最後の選び方は費用対効果です。業者の得意・不得意はもちろん、委託しようとする組立業務の仕様や範囲でもメリットとデメリットが変わってきます。

次の点に注意して、費用対効果をチェックしてください。

  • 保管費用、組立費用などは各業者で異なるので比較しましょう。
  • 特殊な組立は割高になるため、見積を出してもらい、コストが妥当かを確認しましょう。
  • 物流代行もしてもらう場合月間の発送件数が少ないと1件あたりの費用が高くなってしまうこともあります。自社での発送件数も考慮して業者を選定しましょう。
アランくん

業者選定においてチェックすべきポイントはいくつもあります。上記の選び方を参考に自社に適した業者かどうか、確認してみてください

組立作業の代行ならオーダー!におまかせ

組立作業の代行ならオーダー!

日々の仕事、お客様の事業をサポートするビジネスコンシェルジュ「オーダー!」では、モノの保管や発送などの倉庫業務はもちろん、検品作業やシール貼り、通電確認や簡単な組み立てなどの加工業務も対応できます。

「オーダー!」という名前のとおり、幅広いサービスをお客様のニーズにあわせてカスタマイズ可能です。

オーダー!では、これまで別の場所で行ってきた保管倉庫と加工業務を集約することで仕事の効率化を実現。荷物を保管できるお客さまの生産工場として、さらなる効率化やコスト削減など、さまざまなメリットをもたらします。

オーダー!がおすすめな理由

オーダー!がおすすめな理由を3つ、ご紹介します。

・立地がよい

オーダー!は、横浜市金沢区のシーサイドエリアに約4,000坪の倉庫を構えています。羽田空港から自動車で約25分、横浜港からは約15分の立地にあり、国内外への輸送に最適なロケーションです。インターチェンジも近くアクセスが良好なため、発送の締切り時間にもゆとりが持てます。

・細かい作業も顧客に合わせて柔軟に対応できる

オーダー!では、企業様から個人の方の在庫管理まで、さまざまな規模の業務に対応しています。細かい作業も得意としており、お客様に合わせ、柔軟にカスタマイズできるのが強みです。

・自社でお客様の組立作業をトータルにサポートできる

オーダー!では組立作業だけにとどまらず、組立製品に関わる部品のストック管理(倉庫)の受け入れから完成品のストック管理(倉庫)まで対応可能。「ファブレス企業の組立代行」として、自社工場や倉庫などを持たない企業の組立代行も行っています。

事前に作業指示を細かくいただくことで、お客様の工場の一つのように稼働できるのです。

組立作業のまとめ

今回は、組立作業の課題や組立作業を外注するメリット、実際に組立作業の外注を考える際の選定ポイントをお伝えしました。

「自社でないとできない」と考えがちな組立作業も、人手の確保の困難さを考えると外部へ委託するメリットは十分あります。コスト削減や作業品質の向上はもちろんのこと、パーツなどを保管する倉庫のそばで組立・発送すれば、運搬のムダを省くことにもつながります。

「組立作業の人手が確保できない」
「人が育たない」
「組み立て後の輸送コストの高騰が気がかり…」

このようなお悩みを持つ方は、ぜひオーダー!の物流サービスをご検討下さい。経験豊富なメンバーがお客様のご要望に寄り添い、ぴったり合うプランをご提案いたします。

物流代行のプロが流通加工に関わる課題解決をお手伝い!

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「流通加工業務にかかる人件費が高騰…」
「流通加工の人材確保が難しい…」
「流通加工用の設備やスペースの確保が困難…」

オーダー!の流通加工代行サービスがこれらの課題を解決し、お客様のビジネスをサポートします。自社物流倉庫の利点と豊富な実績、専門知識を活かし、高品質な加工を効率的に行うことで、コスト削減とサービス向上の両立を実現します。

オーダー!が選ばれる理由

  1. 簡単な部品の取り付けや動作確認などの生産加工を提供
  2. 値札貼り、箱詰め、ラッピングなどの販促加工に対応
  3. 認定中古品のメンテナンス業務もお任せ
  4. フレキシブルな対応で多品種少量生産にも対応可能

オーダー!は一緒に課題を解決するパートナーとして伴走し、貴社の業務効率化を実現します。多くのクライアント様に導入いただいている実績があります。

流通加工の課題や品質向上などでお困りの皆様からのお問い合わせをお待ちしております。

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