近年、アパレルEC市場拡大とともに新規EC企業が続々と参入。それに伴い、発送代行の需要も生まれています。

本記事では、アパレルの発送代行を検討している方のために、発送代行のメリットや費用、押さえておきたい4つの注意点を紹介します。読後には、

  • 煩雑な発送・物流業務を委託したいけど、どこに頼めばいいかわからない
  • 発送代行を利用するうえで注意するところは?

といった、疑問やお悩みを解消できます!ぜひ参考にしてください。

なお、その他のアパレル物流の課題に関しては、以下の記事を参考にしてください。

アパレル発送代行とは

発送代行は、自社で行っている物流業務を代行業者へ委託する仕組みです。

アパレルは豊富なサイズ展開やカラーバリエーションにより、在庫管理や配送業務が特に煩雑になりがちです。以下のチェックリストに当てはまる場合は、発送代行の検討をおすすめします。

発送代行の検討のチェックリスト

アパレル商品の特徴

アパレル商品の特徴

まず、アパレル商品の特徴について確認しましょう。

SKU数が多い

アパレルの特徴は、SKU数(在庫管理上の最小の品目数を数える単位)が非常に多いことです。一つの商品に「S・M・Lのサイズ違い」や「白・ベージュ・青などの色違い」が存在します。

このため発送指示書をもとにピッキングする際、慣れたスタッフでないとミスが生じやすくなります。

万一誤送してしまうと、顧客とのやり取りの時間や返品などの物流コストが増加。顧客満足度が低下してしまいかねません。

前章で「代行検討チェックリスト」を紹介しましたが、以下も代行への依頼が必要となる具体的な目安です。

・SKUが100を超えている
SKUが100を超える場合、プロに任せることでピックアップのミスや在庫管理エラーを削減できます。

・1日の出荷数が20件以上ある
1日の出荷数が20件以上の場合、配送に多くのリソースを割かなければなりません。自社のみでは手が回らない可能性があります。

季節によって変動する

アパレル商品は季節によって流通量が変動します。

夏と冬で服のかさが異なり、バーゲンの時期には出荷量が増加するため、リソースやコストも季節ごとに変化します。季節や繁忙期に沿った物流が必要な点も、アパレル商品の特徴の一つです。

アパレルに適した保管方法が必要

アパレル商材は製品によって素材が異なるため、製品の品質を保つために倉庫での保管方法も重要となります。

主な保管方法には、ケース保管、ピース保管、ハンガー保管があり、取り扱う製品にあった保管方法を選択する必要があります。

アパレルECの特徴

アパレルECの特徴

つづいて、アパレルECにはどのような特徴があるのか見ていきましょう。

1.流通加工や返品対応が手間

流通加工や返品対応が手間

一つ目の特徴は、流通加工や返品対応が手間になる点です。「着てみたらサイズが違った」「画像と実際の商品のイメージが違った」など、アパレルECは返品業務が高確率で発生します

また、アパレルならではの流通加工も労力が必要です。生地の汚れやほつれ・破損確認、サイズやカラー確認はもちろん、タグ付けやラッピング作業などもしなければなりません。

 流通加工に関する詳細は以下の記事にまとめていますので、併せて参考にしてみてください。

2. 在庫の一元管理が難しい

在庫の一元管理が難しい

在庫の一元管理が難しいこともアパレルECの特徴といえるでしょう。現在のアパレルECは、オムニチャネルが主流です。

オムニチャネル…実店舗、オンライン通販(スマホ・PC)、SNSなど様々な販売チャネルを経由し、消費者が購入に至る仕組み

オムニチャネルは在庫管理が複雑化しやすく、各チャネルの在庫情報が連携されていないと欠品が発生。販売ロスに繋がってしまいますアパレルECにとって在庫管理の一元化は必要なものの、課題にもなりやすいのです。

アパレルの在庫管理ついては以下の記事にまとめていますので、併せて参考にしてみてください。

3. 在庫量の調整が必要

在庫量の調整が必要

アパレル業界はトレンドのサイクルが早く、サイズやカラーなどの分類も多いため在庫量の調整が必要です。また、需要予測が難しい分、通常のEC物流よりも返品や在庫処分のリスクも高くなります。

アパレル発送代行のメリット

ここまで説明してきたアパレル商品およびアパレルECの特徴に対して、発送代行を利用するメリットを解説します。

在庫スペースが不要になる

在庫スペースが不要になる

まず在庫スペースの問題が解消されます。

アパレルEC事業を立ち上げたばかりの企業の中には、オフィスの一部を在庫スペースにしている企業も存在するでしょう。立ち上げ当初はそれでかまいませんが、売上アップとともに在庫は拡大します。

商品の保管スペースが足りなくなると、在庫がオフィス空間を圧迫。デスクワークに支障が出るかもしれませんまた、スペースの不足は商品破損のリスクも高めてしまいます

これらの課題を解決できることは、アパレル発送代行を利用する大きなメリットです。

発送が早くなる

発送が早くなる

ノウハウが蓄積されているアパレル発送代行に任せると、発送までのリードタイム短縮も可能です。

下図は、アパレル業界に従事するマーケティング担当者ECを利用したことのある消費者に対し行った、「企業の注力施策」と「消費者の商品認知から購入までの一連の体験」に関するアンケートの結果です。

マーケティング担当者とECを利用したことのある消費者
出典:大日本印刷株式会社「アパレル業界調査<後編>消費者は、ECサイトの『即日発送』『在庫数表示』も重視していた。『サイトのユーザビリティ』『商品情報』も含むCX全体の設計がポイントに」を基に作成

「即日発送」の項目を見てみましょう。「即日発送」は消費者の購入要因として全体の5割以上を占めている一方、マーケティング担当者は4割前後しか注力していません。

このデータからわかるように、アパレル企業が考える以上に消費者はスピーディーな配送を重視しています。つまり、発送代行によってリードタイムの短縮が叶うことは、顧客満足度の向上にも繋がるのです。

物流品質が上がる

物流品質が上がる

三つ目のメリットは出荷ミスが起きにくくなることです。プロに任せるため、物流品質が上がり、返品作業など無駄な作業が減少します。

これは人件費や返品に必要な資材のコスト削減にも繋がるでしょう。

特にアパレルでは、発送ミスがそのまま物流コスト+商品コストの無駄に直結します。誤発送により返品された商品はその特性上再販しにくく、そのまま廃棄せざるを得ない可能性が高いのです。

弊社(オーダー!)の事例では商品が臭っていたり、傷んでいる、またはOPP袋に入っていない状態で返品された場合もあります。実際にこのような返品で無駄なコストが発生しているケースが多いのではないでしょうか?

現在起きている誤配送を無くし、物流品質を上げるためにプロへの委託がおすすめです。

アランくん

一度、消費者の手元に渡ってしまうと商品の状態が保証されません。無駄なコストの発生を抑えるために、誤配送を防ぐことはとても重要です。

アパレル発送代行の費用

アパレル発送代行の費用

アパレル発送代行の費用は、発送費用保管費用に分かれています。

発送費用の多くには、以下の業務料が含まれています。

  • 入庫 
  • ピッキング
  • 納品書の発行と同梱
  • 梱包
  • 資材
  • 配送

保管費用は、使用面積(坪)で請求される場合が大半です。アパレル商品は棚で管理するため、SKU数に応じて棚の本数が決定します

棚のサイズは「1,800×1,800×450mm」が基本で、30SKUが目安です。ただし、秋冬服は厚手の商品が多いため一時的に使用面積が増える可能性があります。

各代行業者に見積もりをとり、比べてみるとよいでしょう。

アパレル発送代行の方法(フロー)

アパレル発送代行の方法(フロー)

アパレル発送代行の利用方法(フロー)は、概ね以下のとおりです。

1.代行サービスに問い合わせ 
2.代行サービスのヒアリング 
3.見積を出してもらう 
4.契約 
5.納品時のルール決め(SKUの識別法や納品前の連絡法といったルールを決める) 
6.テスト納品 
7.本納品

アパレル発送代行・4つの注意点

アパレル発送代行・4つの注意点

ここでは、アパレル発送代行を検討する際の注意点4つを解説します。

1.アパレル特有の課題に対応してくれるか

アパレル発送代行・4つの注意点

前述しましたが、アパレルには以下の特徴があります。

・SKU数が多い
・保管・配送・梱包用資材などでコストがかさみやすい
・商品のサイズ・カラーバリエーションが豊富で、ピッキングミスが生じやすい
・返品業務が煩雑

このようなアパレル特有の課題に対応してくれる発送代行業者を選定しなければなりません。

アパレル専門の発送代行業者であれば、上記の課題はクリアしているはずです。とはいえ、以下も対応可能か事前にチェックしておきましょう。

・在庫量の変動への対応 
・流通加工や検針
・アパレル特有のハンガーラック保管 
・返品対応 など

2.実績を確認する

次に、発送代行業者の実績を確認してください。

アパレル企業との実績があるかをチェックすることはもちろんですが、BtoBとBtoCどちらが得意か、自社に近い企業と取引があるかも確認が必要です。

自社と似た企業との取引実績を持つ業者は、こちらの状況も分かったうえで柔軟に対応してくれる可能性が高いでしょう。

3.倉庫を見学する

倉庫を見学する

また、実際に物流倉庫を見学することもおすすめです。

見学すると、
・倉庫内が整頓されているか(誤出荷などが起こる可能性がないか)
・商品の特徴に合わせた湿度や空調が保てているか
などを自分の目で確認できます。

くわえて、倉庫の立地も要チェックです。

倉庫があまりにも都市や主要高速道路から離れていると、配送遅延が起こるかもしれません。一方、高速道路の入口や港付近の倉庫はアクセスしやすく、配送時間も短縮可能。出荷の締め時間に余裕が生まれるでしょう

倉庫の最適な立地条件について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。

アランくん

倉庫を見学し、従業員の作業態度や保管方法を自分の目で確認できると安心ですね。

4.詳しい見積もりを提示してもらう

詳しい見積もりを提示

候補の代行業者がある程度絞れたら各社に見積もりを依頼し、現在かかっているコストと比較しましょう。

見積もりを依頼する際のポイントは以下のとおりです。


1.現在の1出荷あたりの物流費を算出しておく
※物流費はシーズンや年末年始などの繁忙期によって変動します。それぞれの平均を出しておくと正確な見積もりを出してもらいやすいでしょう。

2.見積もり時に各社へ自社の情報を提示する
例:
・取り扱っている商品と商品数
・保管坪/保管在庫数
・月間入荷/出荷数
・1出荷当たりの物流費
・物流会社変更理由
・必要なサービス(ギフト対応など)
※ここまで提示できれば、より的確な提案を出してもらえる確率が上がります。

3.金額を比較する現在の1出荷あたりのコストと、各社の見積もり金額を比較しましょう。

手間はかかりますが、作業に見合った料金の業者を見つけやすくなります。

アパレル発送代行についてのよくある質問

アパレル発送代行についてのよくある質問
Q
発送代行は個人の方でも依頼できるのでしょうか?
A

個人でも依頼可能です。ただし、個人で依頼する際は、大規模ECサイトと個人では取り扱うアイテム数、物量が異なることが多いため、以下のような特徴をもった人でも利用しやすい代行サービスを選ぶ必要があります。

  1. 商品一点、小ロットなど少ない物量での対応が可能
  2. 初期費用や固定費が無料、もしくは安い
  3. 従量課金制 ※月額固定などではなく、かかった分の費用だけ支払う

詳しくは以下の記事にまとめていますので、参考にしてみてください。

Q
BASEを利用してアパレル関連の商品を販売しているのですが、BASEを利用している事業者でも発送代行を依頼することはできるのでしょうか?
A

はい、BASEを利用している事業者でも依頼可能です。ただし、BASEの発送代行を依頼する業者を選ぶうえで、押さえておきたいポイントがあります。

詳しくは以下の記事にまとめていますので、参考にしてみてください。

Q
shopifyを利用してアパレル関連の商品を販売しているのですが、shopifyを利用している事業者でも発送代行を依頼することはできるのでしょうか?
A

はい、shopifyを利用している事業者でも依頼可能です。shopifyの発送代行を依頼する業者を選ぶうえで、押さえておきたいポイントがあります。

詳しくは以下の記事にまとめていますので、参考にしてみてください。

Q
発送代行には、在庫管理や梱包も含まれているのでしょうか?
A

はい、基本的には含まれています。具体的には「アパレル発送代行の費用」の章でも説明した通り、

入庫作業→在庫管理→ピッキング→梱包作業→出荷・配送までが含まれます。

オプションとしては、入庫時に検品作業をご依頼いただくことも可能です。さらに加工・補修の他、商品の撮影業務を依頼できる発送代行業者もあります。

アパレル製品の梱包業務に関しては以下の記事も参考にしてください。

アパレル発送代行はオーダー!にお任せください

アパレル発送代行はオーダー!

オーダー!は、EC企業の成功を実現するビジネスコンシェルジュです。オーダー!の物流サービスではカスタマイズサービスを提供中。お客様のご要望をヒアリングしたうえで細やかに対応しています

さらにオーダー!の倉庫は、羽田空港から約25分、横浜港から約15分、神奈川県横浜市金沢区のシーサイドエリアに佇む約4000坪の物流倉庫を拠点としているため国内外への輸送にも最適なロケーションです。

倉庫内で商品管理と加工業務を一括して行うことで、物流コストを削減し効率的な生産工程を構築することができます。

対応可能業務
  • ECサイトの商品 在庫管理・発送
  • 海外向け発送
  • 検品代行
  • 物流業務プロセス見直しコンサルティング
  • 物流システム導入 など

また、オーダー!ではECサイトの運営から発送代行までセットで外注が可能です。

【セット外注のメリット】

・在庫管理、顧客情報を専用システムで管理できる
・在庫管理ミスを削減できる
・ECサイト担当者
・倉庫管理者間のコミュニケーションコストを削減できる
・本来力をいれるべき業務や、新規の施策などに集中できる
IT×物流のプロ集団にお任せ
オーダー!の物流サービスはこちら
EC物流の課題を全力解決

オーダー!のアパレル発送代行事例1

オーダー!のアパレル物流事例を紹介します。 

一つ目は、子供服のアパレル会社様の事例です。 

EC事業を展開しており、商品をインターネットで販売。オーダー!導入前は在庫管理・ピッキング・検品・配送まで自社で賄っていました。

 ■導入前の課題 
・自社の作業スペースが狭いため、作業しにくい
・パート雇用者の経験不足でミスも出ていた
・セール時の注文が多く、出荷が間に合わずクレームになった

オーダー!導入後は、商品ごとの細かいオペレーションもスムーズに進行。通常対応以外にもカスタマイズ対応が可能になりました。

また、物流倉庫を提供したことで商品の置き場所に困ることもなくなり、ご満足いただいています。

オーダー!のアパレル発送代行事例2

二つ目は既存事業とは別に、新たにファッションブランドを立ち上げた企業様の事例です。

人手とリソースが不足し、既存事業とは求められる人材も異なるため、ECサイト構築から物流まで委託できる代行業者を探していました。 

そこで、ECビジネスに必要な業務を一気通貫で支援できる、オーダー!が代行を請け負いました。 

【導入内容】 
・ECサイトの更新:シーズンごとの商品リリース・差し替えなど
・在庫管理、発送:ECサイトで受注後、オーダー!の倉庫に保管している商品を梱包・配送する 
・展示会への製品配送・検品:オーダー!の倉庫から展示場へ直接アイテムを送付。出展後はアイテムに汚れなどが付いていないか検品し、倉庫へ戻す作業を行う 

結果、クライアントのリソースが限られているなか、ECサイトをスムーズに運営できています。

 また、ECサイトの運用代行だけでなく、展示会への配送作業など個別の要望にも対応。総合的なサポートを評価いただいています。 

【クライアントのコメント】
 「商品タグの差し替えが発生したときに、その取り付け作業などを自社の人間が倉庫へ駆けつけて行わなければいけないと思っていました。しかし、そういった細かい部分もオーダー!では全てやってくれるので本当に丸投げで助かりました!

アパレル発送代行のまとめ

今回は、アパレル発送代行に依頼するメリットや注意点を解説しました。

シーズンにより商品の入れ替わりがあり、商材の多いアパレルはECサイト運営、物流ともに煩雑になりがちです。本記事で紹介した4つの注意点を参考にしながら、自社に適した外注先を探してみてください。

オーダー!では物流業務はもちろん、アパレルEC事業に関する業務を幅広く支援しています。ぜひお気軽にお問い合わせ下さい!

IT×物流のプロ集団にお任せ
オーダー!の物流サービスはこちら
EC物流の課題を全力解決

なお、アパレルECについて詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。