小売業やEC事業者の中で、検品について課題を抱えている方は多いことでしょう。自社で検品することに難しさを感じ、代行サービスへの依頼を検討している方もいるのではないでしょうか。
そして、そんな方はこのような疑問・課題を抱えているはずです。
- 検品代行を依頼すると、具体的にどんなメリットがあるのだろう?
- 検品代行業者はどんなふうに選べばよいのか分からない!
- 検品代行を依頼するには、どんな準備をしたらいいのだろう?
今回の記事では、これらの課題を解決する情報をお届けします。この記事を読むと、検品代行に依頼することのメリットや代行業者の選び方、代行業者に依頼する際に行うべきことなどについて基礎的な情報が得られます。
検品をアウトソーシングするメリット
まずは、検品業務をアウトソーシングするメリットを紹介します。
人件費の削減、人材の確保
検品を自社で行うと、繁忙期には人手が不足し、閑散期には人材が余ってしまう事態が発生します。しかし、検品を外注すれば、繁忙期と閑散期で倉庫内の人材を最適化することが可能です。
検品のためのスタッフを雇う人件費や採用費、研修などの費用も、アウトソーシングするなら必要ありません。
また小規模・数名で検品を行っている場合、スタッフのリソースに余裕がないことから、特にセールなど繁忙期におけるスタッフの欠勤が大きな課題となります。
体調不良や感染症、忌引などの理由からスタッフがどうしても休まざるを得ない状況が起こると、サービスの質の低下を引き起こしたり、他の業務へ支障をきたす可能性があるでしょう。
しかしアウトソーシングすれば、この課題もカバー可能。繁忙期でも高品質のサービスをキープできます。
検品の質が向上
アウトソーシングでは、プロが最適な方法で検品を行います。検品のためのさまざまなノウハウを蓄積しているため、ミスが起こりやすいポイントやなぜ起こるのかも把握しているでしょう。
よって、自社で行うよりもミスが少なく、精度の高い検品を行えます。これは顧客への信頼性を高めることにもつながります。
検品作業用の設備や、設置スペースを用意する必要がない
検品のための設備を導入するには、コストがかかります。特に中小企業やベンチャー企業などにとっては、大きな負担といえるでしょう。
さらに、設備の寿命や在庫・倉庫管理システムの変更により、新しい製品に買い換えなければならない場合もあります。
この設備投資の負担も、検品を外注することで減らせます。
また、自社で設備をそろえる場合には設置するためのスペースが必要です。しかし、狭いスペースに設備を置くと、商品の置き場所や人の動線が十分に確保できず、商品破損のリスクが高まります。
商品破損により、出荷できない商品が増加すれば、売上ロスにつながってしまうでしょう。
さらに規模があまり大きくない企業は、設備を置くためのスペースを確保することも難しいケースが大半です。例えばマンションの一室などで検品や梱包、出荷を行うと、作業がしにくくミスも増えやすい状況を招いてしまいます。
ですが、アウトソーシングならスペースを確保する必要がありません。したがって設備設置スペースの確保や商品破損のリスクを大幅に抑えられます。
検品は自社で行うと大変であること、また外注した場合に得られるメリットが分かりましたか?
検品は自社で行うと大変であること、また外注した場合に得られるメリットが分かりましたか?
検品代行に依頼できる内容
次に、検品作業を代行業者へ依頼した際、どんな作業を外注できるのかを確認しておきましょう。
汚れ・傷のチェック
商品に汚れや傷が付いていると、商品破損と見なされ発送ができません。また、このような商品を発送してしまうとお客様からのクレームが増加し、信頼を失うことにつながります。
そのため、検品作業では汚れや傷のチェックは欠かせません。
機能チェック
家電やガジェットなどは電源が入るか、正確に作動するかなど、製品が機能するかを確認します。
異物混入チェック
商品に他の製品や部品などの異物が入っていないかどうかを確認します。異物混入チェックはお客様に健康被害などをもたらす可能性もありますので、非常に重要な工程です。
採寸
特に衣料品などは、商品が決められたサイズ・規格で作られているかを確認する採寸の工程が発生します。
検品作業については以下の記事にも詳しくまとめていますので、参考にしてみてください。
検品代行を導入する方法
次に、検品代行業者に業務を依頼する方法を詳しく解説します。
1.サービスに問い合わせ
まずは、自社がお願いしたい商品を取り扱っているか、取り扱い数量などを代行業者に確認しましょう。
全ての代行業者があらゆる業種の検品に対応できるわけではありませんので、自社の商品を検品してもらえるかどうかを確認する必要があります。
また、小ロットに対応しているか、あるいは大規模な検品に対応できるかも、自社の依頼したい数量を明確にしたうえで併せて確認しましょう。
2.打ち合わせ
代行業者との打ち合わせでは、自社が抱えている物流の悩みや要望を業者に伝えます。効率的な打ち合わせの場となるよう、事前に悩みや要望をリストアップしておくとよいでしょう。
また、複数の会社に打ち合わせを依頼し、どんな提案をしてもらえたかを比べてみることが重要です。そのうえで、自社の課題を解決できそうな業者に依頼しましょう。
3.見積もりをとる
依頼したい内容が予算の範囲内に収まるかを確認するために、見積もりを依頼しましょう。
また、この段階では複数の業者に相見積もりを実施します。そのうえで、サービス内容と料金を比較し、依頼する業者を決定します。
4.契約
契約の段階では、以下の項目をチェックしましょう。
・委託業務の内容
・業務委託料
・有効期間や中途解約について
・損害賠償の請求について
納得できる内容であれば、契約を締結します。
5.委託
契約を締結したら、業務を委託します。
このように、問い合わせから委託までは時間を要しますので、委託開始時期はある程度余裕を持って設定しておくことが大切です。
検品代行を依頼したい場合に、どんなステップを踏めばよいか分かりましたか?一つひとつ準備して進めていきましょう。
検品代行を依頼したい場合に、どんなステップを踏めばよいか分かりましたか?一つひとつ準備して進めていきましょう。
検品代行のポイント
さらに、検品代行を依頼する際に知っておいていただきたいことを紹介します。
カスタマイズが可能
検品代行業者に業務を依頼する際には、自社で作成したマニュアルに沿ってアウトソーシングもできますが、商品に合わせたカスタマイズも可能です。
業者によっては依頼者にヒアリングを行ったうえで、適した検品の方法を提案してくれます。この検品ノウハウを持ったプロからの提案により、人件費などのコストを削減できる可能性があります。
弊社(オーダー!)の検品代行サービスの場合
弊社(オーダー!)が行っている検品の代行業務では、クライアントから検品にあたっての条件を事前に受領しています。しかし、実際の検品業務でその条件を徹底すると、検品をクリアできない商品が大量に発生してしまうケースも存在します。
そのため、作業の初日はクライアントに立ち会っていただき、検品条件を調整したうえで作業を実施。この際、クライアントと妥協点を決めることで一定の品質を保てるようにしています。
商品の特徴や注意点を伝える
スムーズに外注での検品作業を行うには、商品の特徴、検品の注意点などを明確に伝える必要があります。
特に社内独自のルール、および自社にしか分からないことなどは、前もって伝えておくことで円滑に業務に移行できるでしょう。
検品代行の選び方
ここでは、検品代行業を選ぶ際のポイントを紹介します。代行業者は数多く存在しますので、これを読んで自社に最適な業者を選びましょう。
検品業務の実績
まずチェックしたいのは、検品業務の実績です。多くの実績がある業者はノウハウが蓄積されています。
特に、自社商品と似た商品の実績があるかを確認できると安心です。
検品代行~物流までの業務範囲
その業者に依頼できる検品内容の範囲、また検品代行だけでなく、梱包や出荷といった物流業務のどの範囲まで依頼できるのかを確認しておきましょう。
このためには業務を依頼する前に、自社でアウトソーシングしたい業務を洗い出す必要があります。そのうえで、その業務をカバーできる代行業者に依頼することがポイントです。
代行業者もなんとなく選ぶのではなく、ポイントを絞って確認することで自社にとって最適な業者に依頼できます。
代行業者もなんとなく選ぶのではなく、ポイントを絞って確認することで自社にとって最適な業者に依頼できます。
おすすめの検品代行サービス5選
ここでは、おすすめの検品代行業者を紹介します。それぞれの業者の特徴を把握しましょう。
オーダー!
【特徴】
・「これをお願い!個別相談メニュー」でお客様の細かいオーダーにも対応
・豊富な実績に基づいた、きめ細やかなサービスを提供
【概要】
オーダー!は企業の課題を解決するビジネスコンシェルジュとして、さまざまな業務を代行しています。そのうちの一つとして検品代行サービスも展開中です。
最大の特徴はお客様が必要なサービスを選択し、利用していただける「これをお願い!個別相談メニュー」を用意していること。それ以外にも、お客様の要望をヒアリングしたうえで、課題解決に貢献するソリューションを提供します。
オーダー!の検品代行事例
ここで、オーダー!の検品代行事例を紹介します。
・エアコンのコンプレッサー
電動工具を用い、回転チェックなどの約12の検品項目に沿った動作チェックを実施
・フィギュアの検品
服のほつれや関節の動きなどを確認
このように、ばらつきが出やすい商品の品質チェックを行い、顧客に届ける商品の品質を一定に保っています。
いいなロジ株式会社
【特徴】
・EC(通販事業)に強みのある代行業者
・豊富な取引実績から物流コンサルティングなども提供可能
【概要】
いいなロジは福岡に拠点を置く企業です。福岡は首都圏に比べて人件費や家賃が安いうえに、空港や港、高速道路に近いという利点があります。そのため、多くの通販事業者が拠点を構えており、それに伴って検品を含む物流業務代行会社も多く存在しています。
そんな中で、いいなロジは多数の取引実績を持ち、さまざまなノウハウを蓄積している企業です。
大嘉倉庫株式会社
【特徴】
・昭和23年創業の歴史を持つ老舗の代行業者
・ワインや反物、季節商品などのニッチな商品にも対応
【概要】
大嘉倉庫株式会社は、昭和23年の創業以来、倉庫・物流に関わるさまざまなノウハウを蓄積。検品代行は「流通加工サービス」の一環として行っています。
同社はワインや反物のような一般的には取り扱いが難しいもの、季節品のようなスピーディな対応が求められるものに対しても豊富な実績があります。
株式会社ファーストステップ
【特徴】
・輸出入に多数の実績を持ち、越境ECにも対応
・小口発送にも対応可能
【概要】
株式会社ファーストステップは、貿易に関わるあらゆる業務を代行する企業です。世界各国における輸出入のノウハウを持ち合わせています。
貿易というと大規模な数やロットをイメージするかもしれませんが、同社では国内の小口発送を外注したい方のために「小口発送代行」サービスを設けています。検品はもちろんのこと、商品の一時保管やラベル貼りなどの業務を代行依頼できます。
リンク&リンケージ株式会社
【特徴】
・倉庫保管のノウハウに長けた代行業者
・物流に関わるさまざまな業務を依頼できる
【概要】
リンク&リンケージ株式会社は、岡山県に拠点を置く企業です。検品代行は「倉庫業務サービス」の一環として請け負っています。
同社は国内に4温度帯の拠点を持ち、24時間365日対応が可能である点を強みとしています。その体制から得られた豊かな経験とノウハウを生かし、流通の過程で発生するさまざまな業務を代行しています。
検品代行のまとめ
今回の記事では、
- 検品を代行依頼するとどんなメリットがあるのか
- 検品代行業者を選ぶ際には、どんなポイントを見て選べばよいのか
- 依頼する際にはどんなステップを経ればよいのか
を紹介しました。
検品作業は小売店やEC事業者にとって重要な業務ですが、コスト負担も大きく、効率よく行うことが難しいといえます。検品作業に課題を抱えている方は、ぜひ代行を検討してみてはいかがでしょうか。
オーダー!はお客様のご要望に基づいた、きめ細やかなサービスを提供しています。お困りごとがありましたら、お気軽にご相談下さい!
安⼼の検品体制で、商品の品質を守ります
「検品作業が人手不足で追いつかない…」
「汚れや傷のチェックが不十分でクレームが増えている…」
「検品用の設備やスペースが確保できない…」
オーダー!の検品代行サービスが、貴社の検品業務をサポートし、商品の品質を守ります!汚れや傷、機能不良、異物混入、サイズ不備など、あらゆる観点から商品の品質をチェックし、安定した検品クオリティを提供します。
オーダー!が選ばれる理由
- 汚れ・傷のチェック:商品の品質を保証するために、細部まで徹底的にチェック
- 機能チェック:家電やガジェットなどの製品が正確に機能するかを確認
- 異物混入チェック:お客様の健康と安全を守るための重要な工程
- 採寸:衣料品などが規格通りに作られているかを確認
オーダー!は一緒に課題を解決するパートナーとして伴走し、貴社の業務効率化を実現します。数多くのクライアント様に導入いただいている実績があります。
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