近年、特にコロナ禍以降はECサイト利用者は増え続けており、化粧品をネットで購入する人も増加傾向にあります。そんな中、化粧品を扱うECサイトも増えていますが、化粧品は特に配送時に破損するなどのトラブルが多い商品のひとつ。

今回は、化粧品配送トラブルの原因ともなる梱包に着目し、化粧品に特化した梱包作業のノウハウや押さえておきたいポイントについてまとめました。化粧品を扱うECサイトを運営、または梱包を担当するうえで作業に課題を感じておられる方は、ぜひご一読下さい。

なお、その他の化粧品物流の課題に関しては、以下の記事を参考にしてください。

化粧品の適正な梱包方法とは?

化粧品は、デリケートで扱いが難しい製品です。適切な梱包が施されていないと、配送時に液漏れや割れといった破損が生じる恐れがあります。

そのため、化粧品そのものの容器はもちろん、外箱や詰め合わせ容器などについても、化粧品公正取引協議会が化粧品の適正包装規則を定めています。

例えば、化粧品容器を外箱で包装する場合は不必要な空間をなくすことや、緩衝材が必要なときは、ダンボールなら厚さが4ミリメートル以下といった基準があります。また、詰め合わせる際の配列も、詰め合わせ容器の内壁から化粧品まで、および化粧品と化粧品との間隔などが細かく定められています。

適切に梱包しないと、配送中に容器や製品自体を破損する恐れがあるので、詰め合わせ商品の規定(下記引用)を参考に、適切なサイズの容器(箱)に適切な配列、それぞれ近接する部分とも適切な間隔で梱包するのが望ましいと考えられます。

詰合せ容器の内壁から化粧品まで及び化粧品と化粧品との間隔は、その最も近接する部分において図で示す上下、左右にそれぞれ1.5センチメートル以下、深さは化粧品の上部及び下部と詰合せ容器との間隔がそれぞれ0.5センチメートル以下又はその合計が1センチメートル以下(ガラス製の破損し易い容器で直接詰合せる場合の深さは化粧品の上部及び下部と詰合せ容器との間隔がそれぞれ0.8センチメートル以下又はその合計が1.5センチメートル以下)とする。(化粧品の適性包装規則第3条1)

引用:化粧品公正取引委員会「化粧品の適正包装規則」
アラン

化粧品はいろいろな組み合わせで購入する人が多いので、他のジャンルの製品に比べて梱包にも注意するポイントがたくさんあるんですね!

化粧品梱包のコツ

では、具体的に化粧品を適切に梱包するためのコツをご紹介します。

適切な量の緩衝材を使う

化粧品はガラス瓶や鏡付きのケースといった割れ物が多く、サイズや形状もそれぞれ異なります。梱包するための箱の幅や高さなど、ぴったり合うサイズのものがない場合も多いでしょう。その場合は、緩衝材を詰めて、配送中に動かないように固定する必要があります。

配送中に動いたり同梱商品とぶつかったりしないように、すき間を埋めるように利用しましょう。

箱のサイズを適切に選ぶ

一方、エコの観点などからも緩衝材はなるべく少な目にしたいところ。そのため、商品のサイズや形状、配列を考えたうえで、できるだけ余白の生じないサイズの箱を選びましょう。

ラベルやシールを貼る

どれだけ丁寧に梱包しても、配送時に乱暴な扱われ方をすると、衝撃に耐えられずに商品が破損してしまう恐れがあります。荷物がデリケートな商品であることを配送中に留意してもらうために、取扱い注意を喚起するラベルやシールを貼るようにしましょう。

ガラス瓶の容器にはいったものや鏡が付いたものも多いことから、黄色や赤など、目立つ色のラベルやシールを貼るのが望ましいと考えられます。

アラン

梱包の際にできるだけの対策をしておくことが、配送時のトラブル予防にもつながると期待できます

化粧品梱包に必要な資材

ここからは、実際に化粧品工場や倉庫などでも使用される梱包資材をご紹介します。

化粧品梱包に必要な資材

まずは、出荷するための箱が必要です。化粧品の場合、宅配60サイズ以下のコンパクトなダンボールがベスト。重量物に耐えられるよう、ダブルフルートと呼ばれる、ダンボールが二重構造になったものもあります。

また、外箱とフィルム1枚で商品を固定する、ポストインサイズの一体化タイプの箱も、配送料削減、再配達防止、エコといった面で利用が増えているようです。

さらに化粧品の場合、白、黒などのスタイリッシュなケースや、ブランドイメージに合ったオリジナルの箱が使われることも多くなっています。

緩衝材

外箱のないガラス製容器や蓋付き容器の商品は、緩衝材だけいれて梱包しても、割れたり液漏れしたりするリスクがあります。

 このようなリスクを軽減するために、化粧品をそのままの状態で箱に詰めず、代わりにビニール袋に入れシート状の緩衝材で包むなどの対策が有効です。その後、適切なサイズの箱に適切に配列し、余分な空間が生じたら緩衝材を使用して固定させます。

 また外箱のある化粧品であっても、パッケージ(化粧箱)につぶれがある場合クレームの対象になるため、箱の中で動かないように梱包することを心がけましょう。

ビニール袋

外箱のない商品の場合、直接梱包することは避けたほうがいいでしょう。蓋の外れや液漏れを防ぐためにも、商品は梱包前にビニール袋に入れ、その後シート状のクッション材などで保護してから梱包する流れになります。

ラベルやシール

ガラス製の容器や鏡付きのコスメアイテムなど、壊れやすいものの場合は、取扱い注意を促すラベルやシールを貼付しましょう。クリームなどの場合も配送中に向きが変えられないよう、天地無用、こちらの面を上に、といったラベルを利用しましょう。宛名ラベルの横など、配送員が必ず見る場所に貼るのがおすすめです。

テープ

梱包用テープも、化粧品の場合は、箱のデザインに合わせた色や、透明テープなどのデザインを損なわないものがおすすめです。粘着力が高く耐水性にも優れたOPPテープの利用が多くなっています

アラン

梱包資材にも化粧品というジャンルならではの工夫を凝らすことで、安心はもちろん、リピート注文などのマーケティングにもつながることが期待できそうです

化粧品梱包のリスク

化粧品物流では、他の商品に比べて梱包の際に注意すべきポイントがより多くあります。

直接梱包は危険

ガラス製容器や蓋付き容器の商品を直に梱包すると、割れや液漏れのリスクがあります。こうしたリスク対策のためにも、化粧品をそのまま箱に詰めることは避けましょう。特に外箱のない商品は、ビニール袋に入れシート状の緩衝材でくるむなどの対策をしておくとリスクを軽減できます。その後、適切なサイズの箱に適切に配列し、空間が生じたら緩衝材で固定します。

温度や湿度に注意

化粧品は温度や湿度管理によって品質を損ねる恐れがあります。

そのため必須というわけではありませんが、品質が変化しにくい「低温(定温)」倉庫での化粧品管理が推奨されています。

ただし、厳格な空調管理を希望する場合は、しない場合に比べて保管料が2倍近くかかるため、どうしても低温管理が必要な品や費用との兼ね合いを見ながら検討すると良いでしょう。

一方で、配送中の雨などによる水濡れへの対策は、梱包の段階でできるだけ備えておいたほうがいいでしょう。

アラン

化粧品は品質維持が重要なので、梱包の段階でも、割れなどはもちろん水濡れ対策が欠かせないようです

化粧品発送方法のコツ

このように化粧品の管理・梱包・出荷の作業は、さまざまなポイントに留意することが必要です。これらの流れを効率化するためには、マニュアルを作成するなどして業務フローを整理し、作業を属人化させず標準化するようにしましょう。

また、こうした改善が難しい場合は、代行業者を利用するのも一手です。

梱包代行業者を使うメリット

化粧品梱包は手間や時間がかかるだけでなく、前述したように、さまざまなリスクも伴います。そこで、梱包代行業者を使い、梱包作業を委託するのがおすすめです。

専門性の高い業者に依頼することで梱包によるミスを減らすこともできるのはもちろん、自社にはないノウハウを活かした梱包で、商品の魅力を高めて付加価値が高まるというメリットも期待できます。

化粧品は消耗品なので、リピート注文が業績アップに直接繋がります。一方、昨今はドラッグストアなど安価で購入できる製品もあり、他の分野に比べてEC普及率が鈍いといわれることも。

だからこそ、丁寧な梱包と工夫、ECサイトならではのアプローチを活かすことがリピーター獲得に繋がってくるでしょう

化粧品の梱包代行ならオーダー!

オーダー!では、倉庫業務をはじめ、検品、簡単な組み立て加工、梱包などの物流代行業務を請け負っています。

また、お客様の要望に合わせた化粧箱の組み立てや、複数パターンの組み合わせで梱包・発送することも可能です。

韓国コスメ販売代理店や化粧品サブスクサービスなど、化粧品という扱いの難しい分野においてもノウハウがあるので、安心して物流業務をおまかせいただけます。

まとめ

化粧品物流において、梱包の役割は大きなウエイトを占めています。

人員不足や作業効率化を進めるには、マニュアル作成や業務フローの整理といった方法もありますが、そういった自社での対策には限界を感じておられるご担当者も多いようです。

そういった場合、豊富なノウハウを持った代行業者への依頼を検討したほうがよいケースもあります。

オーダー!の物流サービスは、豊富な経験をもとに化粧品ならではの繊細で複雑な梱包業務にも対応できます。化粧品梱包に課題を抱えている方は、ぜひオーダー!お気軽にご相談下さい。

なお、化粧品ECについて詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。