ネットショップを運営する上で重要となるECプラットフォーム選び。その中でも、近年人気急上昇中のShopifyは、豊富な機能と使いやすさで人気となっています。しかし、いざ導入を検討すると、気になるのが利用料金ではないでしょうか。

そこでこの記事では、Shopifyにかかる手数料を徹底解説。月額プラン、決済手数料、取引手数料など、Shopifyを運営する上での料金体系をご紹介します。

Shopifyに掛かる手数料一覧

Shopifyに掛かる手数料一覧

Shopifyの利用には、プランごとの月額料金の他に、決済手数料、Shopify ペイメント手数料、振込手数料、取引手数料、両替手数料などがあります。こうした手数料は、ECサイトの規模や売上によって異なります。

  • プランごとの月額料金
  • 決済手数料
  • Shopify ペイメント手数料
  • 振込手数料
  • 取引手数料
  • 両替手数料

プランごとの月額料金

Shopifyでは、ビジネスのニーズに合わせた複数のプランを提供しています。最も基本的な「Shopify Liteプラン」から、大規模ビジネス向けの「Shopify Plusプラン」まで、さまざまなオプションがあります。月額料金は、プランによって異なり、年払いを選択すると割引が適用される場合があります。

なお、プランごとの料金について詳しくは後述します。

決済手数料

Shopifyでの販売には、クレジットカード決済手数料が発生します。これは、VisaやMastercardなどの主要なクレジットカード決済を受け付けるためのもので、プランによって手数料率が異なります。

Shopify ペイメント手数料

Shopify ペイメントは、Shopifyが提供する決済サービス。Shopify ペイメントを利用すると、取引手数料が免除されるなどのメリットがありますが、クレジットカード決済による手数料は発生します。

一方、外部の決済サービスを利用する場合は、プランに応じた追加の手数料が発生することもあります。

振込手数料

Shopify ペイメントを利用すれば売上金の振込に関する手数料は基本的に無料となります。ただし、Shopify ペイメント以外の決済方法を利用した場合は振込手数料が掛かる場合があります。

取引手数料

外部決済サービスを利用した場合に発生する取引手数料も、プランによって異なります。Shopify ペイメントを利用すれば、この手数料を節約できます。

両替手数料

国際販売を行う場合、異なる通貨間での取引には両替手数料が発生します。この手数料は、通貨の種類や取引額によって変動します。

アランくん

Shopifyにかかる基本的な手数料について把握できましたか?

【詳細】Shopifyの料金プラン

Shopifyの料金プラン

Shopifyは、小規模な個人事業主から大企業まで、幅広いビジネスに対応するための料金プランが提供されています。

それぞれのプランの特徴をご紹介します。

プラン名月額料金
ベーシックプラン$33
スタンダードプラン$92
プレミアムプラン$399
Shopify Plusプラン$2,300~

ベーシックプラン

ベーシックプランは月額33ドルで、小規模な事業者向けのプラン。オンラインストアの作成やカスタマイズ、商品の管理、ブログの運営、SSL証明書の設定など、ECサイトに必要な基本機能がすべて利用できます。スタッフアカウントは2つまで追加できますが、増やしたい場合は上位プランへのアップグレードが必要になります。

つまり、ベーシックプランはECサイトの基本機能を低価格で利用できるプランで、少人数での運営に適していると言えます。

スタンダードプラン

スタンダードプランは月額92ドルで、中規模の事業者向け。ベーシックプランと比べ、スタッフアカウントを5つまで追加できるようになっています。

また、ベーシックプランが外部決済サービス手数料2.0%なのに対し、スタンダードプランは1%。事業の幅をより広げたい場合におすすめです。

プレミアムプラン

プレミアムプランは月額399ドルで、大規模なECサイト運営に最適なプランとなっています。スタッフアカウントを15人まで追加できるようになり、権限の設定も細かく行えるほか、高度な分析レポートの作成や、広告の効果測定など、マーケティング支援機能も充実。

外部決済サービス手数料も0.6%となっています。

Shopify Plusプラン

Shopify Plusは、Shopifyの最上位プランで、大規模なECサイトの構築に最適化されたプラン。月額料金は$2,300~となっています。月額利用料金は非常に高額ですが、その分チェックアウトページのカスタマイズ、専用APIの利用、業務の自動化ツールShopify Flowなど、高度な機能が利用可能。専任のコンサルタントによるサポートも受けられ、大規模ECサイトの構築や運営をサポートしてくれます。

Shopify Plusの詳細については、以下の記事を参考にしてください。

Shopifyの決済方法別手数料一覧

Shopifyの決済方法別手数料一覧

先述した通り、Shopifyではオンラインストアに統合されている決済サービス「Shopify ペイメント」を利用することが可能です。

一方、Shopify ペイメント以外の決済代行サービスは別途申請・審査・契約が必要な場合があります。また契約にかかる期間は、2週間〜1ヶ月、会社によってはそれ以上かかることもあります。

アランくん

決済代行サービスの申請とECサイト制作を並行して進めないと本番公開が遅れることがあるので注意しましょう

決済方法別手数料の一覧は以下の通りです。

決済サービス決済手数料振込手数料初期費用外部サービス取引手数料別途契約
Shopify ペイメントVisa/Mastercard国内カード手数料:2.90%-3.55% JCB カード手数料: 2.90%-3.55% American Expressほか:3.75%-3.90%0%0円0%不要
Google PayVisa/Mastercard:2.90%-3.55% American Express:3.75%-3.90%0%0円0%不要
Apple PayVisa/Mastercard:2.90%-3.55% American Express:3.75%-3.90%0%0円0%不要
Shop PayVisa/Mastercard:2.90%-3.55% JCB: 2.90%-3.55% American Express:3.75%-3.90%0%0円0%不要
Amazon Payデジタルコンテンツ以外:3.9% デジタルコンテンツ:4.5%0円0円0.2%~2.0%必要
PayPal3.6%+40円 ※月額取引量で変動0円0円0%必要
KOMOJUクレジットカードの場合:3.25% スマホ決済の場合3.5%~220円(入金が3万円以下かつ国内の場合)0円0.2%〜2.0%必要
Paidy3.5%無料0円3.5%必要
NP後払い3.5%無料0円3.5%
atone2.5%~金融機関による0円0.2%〜2.0%

Shopify ペイメント

Shopify ペイメントを利用すると、追加の手数料なしで直接クレジットカード決済が可能です。対応クレジットカードはVisa、Mastercard、JCB、American Expressはもちろん、その他の海外発行のクレジットカードにも対応しています。

なお、JCBカードについては自動で行われる審査に3週間程度掛かってしまうため、ほかのカードよりも利用までに時間が掛かってしまいます。注意しましょう。

取引手数料・振込手数料や初期費用がかからないのがもっとも大きな強みです。

対応ブランド決済手数料振込手数料初期費用外部サービス取引手数料別途契約
クレジットカード(Visa/Mastercard/JCB/American Expressほか)Visa/Mastercard国内カード:2.90%-3.55% JCB: 2.90%-3.55% American Expressほか:3.75%-3.90%0円0円0%

Google Pay

Google PayはShopify ペイメントの設定画面で「Google Pay」のチェックボックスにチェックをいれるだけで設定可能。初期費用は不要で、別途の契約は必要ありません。

Shopify ペイメントと同じく、取引手数料や振込手数料は不要となるため、コストなしでGoogleユーザーからのリーチを獲得することができます。

対応ブランド決済手数料振込手数料初期費用外部サービス取引手数料別途契約
クレジットカード(Visa、Mastercard、American Express)Visa/Mastercard:2.90%-3.55% American Express:3.75%-3.90%0円0円0%不要

Apple Pay

Google PayもGoogle Payと同じく、Shopify ペイメントの設定画面から簡単に導入することが可能。別途の契約はなしで、取引手数料や振込手数料は不要です。

対応ブランド決済手数料振込手数料初期費用外部サービス取引手数料別途契約
クレジットカード(Visa、Mastercard、American Express)Visa/Mastercard:2.90%-3.55% American Express:3.75%-3.90%0円0円0%不要

Shop Pay

Shop PayはShopifyが提供している決済方法。そのため、こちらもShopify ペイメントの画面から簡単に導入可能で、別途契約なども必要ありません。

対応ブランド決済手数料振込手数料初期費用外部サービス取引手数料別途契約
クレジットカード(Visa、Mastercard、American Express、JCB)Visa/Mastercard:2.90%-3.55% JCB: 2.90%-3.55% American Express:3.75%-3.90%0円0円0%不要

Amazon Pay

Amazon PayはAmazonが提供している支払い方法で、Amazonアカウントを通じて安全に決済ができるため、Amazonアカウントを持っているユーザーにリーチできます。

Amazon Payを利用する場合は、導入前審査が必要となりますが、初期費用や月額費用などはかかりません。

対応ブランド決済手数料振込手数料初期費用外部サービス取引手数料別途契約
クレジットカード(Visa、Mastercard、American Express、JCB)デジタルコンテンツ以外:3.9% デジタルコンテンツ:4.5%0円0円0.2%~2.0%必要

PayPal

PayPalは世界中で利用されている決済サービス。安全に決済できるため、ユーザーに安心感を与えることができます。

PayPalを導入する際には、PayPalのビジネスアカウントを作成する必要がありますが、アカウント作成後、本人確認審査を終えればShopify側での契約は必要ありません。

対応ブランド決済手数料振込手数料初期費用外部サービス取引手数料別途契約
クレジットカード(Visa、MasterCard、American Express、JCB、銀聯ほか)3.6%+40円 ※月額取引量で変動0円0円0%必要

KOMOJU

KOMOJUは日本の決済プラットフォーム。クレジットカードだけでなく、コンビニ決済、銀行振込にも対応しているため、クレジットカードを持っていないユーザーも顧客にすることが可能。また、売上の入金までが1週間のため、小規模事業者にもおすすめです。

対応ブランド決済手数料振込手数料初期費用外部サービス取引手数料別途契約
クレジットカード(Visa, MasterCard,Amex, JCB, Diners, Discover)、PayPay、LINE Pay、メルペイ、コンビニ決済、au PAY、d払い、楽天ペイ、ペイディ、Alipay、WeChat Payなどクレジットカードの場合:3.25% スマホ決済の場合3.5%~220円(入金が3万円以下かつ国内の場合)0円0.2%〜2.0%必要

Paidy

Paidyは国内で利用可能な後払いサービス。3・6・12回のあと払いの分割手数料が無料のため若者人気が非常に高く、若年層をターゲットにしているショップにおすすめです。また、タグの埋め込みで3回に分割した料金を表示できるため、単価が高い商品を扱っている場合にも向いているでしょう。

対応ブランド決済手数料振込手数料初期費用加盟店手数料別途契約
3.5%無料0円3.5%必要

NP後払い

NP後払いは日本の企業が提供しているあと払いサービス。こちらもクレジットカードを持っていない若者中心に人気が高く、「クレジットカードを持っていないから買えない」という顧客を取りこぼさずに済みます。

対応ブランド決済手数料振込手数料初期費用外部サービス取引手数料別途契約
5.0%金融機関による0円0.2%〜2.0%必要

atone

atoneも翌月あと払いサービス。あと払いサービス系の中では決済手数料が圧倒的に低いのが特徴です。また、ほかのあと払いサービスは購入したもの別に請求書が届くため、いちいち支払う手間が発生しますが、atoneは翌月一括払い。その点で他のあと払いサービスと使い分けているユーザーもいます。

対応ブランド決済手数料振込手数料初期費用外部サービス取引手数料別途契約
2.5%~金融機関による0円0.2%〜2.0%必要

Shopifyの入金サイクル

Shopifyの入金サイクル

Shopifyの入金サイクルをほかのECサイトと比較してみました。
なお、今回は申請してからの最短入金サイクルを比べています。

プラットフォーム最短入金サイクル
Shopify(Shopify ペイメント)5営業日
BASE10営業日
STORES2営業日以内

Shopifyの場合、決済方法によっても異なりますが、Shopify ペイメントの場合は最短5営業日以内の入金が可能比較的早い入金サイクルといえます。

ECサイトにShopifyを使うメリット・デメリット

ECサイトにShopifyを使うメリット・デメリット

ECサイトにShopifyを使うメリット・デメリットとデメリットをご紹介します。

メリット

Shopifyを使用する最大のメリットは、その使いやすさと柔軟性技術的な知識がなくても、簡単にオンラインストアを設定し、運営することができます。また、多様なカスタマイズオプションと統合機能が提供されており、事業のニーズに合わせてストアを拡張することが可能です。

デメリット

一方で、Shopifyのデメリットとしては、高いコストが挙げられます。特に多機能を利用するためには高価なプランを選択する必要があり、小規模事業者にとっては負担となることがあります。また、独自のカスタマイズを行うためには、専門的な技術知識が必要になる場合があります。

Shopifyに向いている人とは?

Shopifyは、特に初心者や技術的なスキルが限られている事業者に適しています。また、迅速に市場に出ることを優先する企業や、複数の販売チャネルを統合したい企業にも最適です。しかし、コストに敏感な小規模事業者や、非常に特異なニーズを持つ事業者には向いていない場合もあります。

Shopifyを使ったECサイト構築ならオーダー!

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オーダー!は、Shopifyストアの新規構築から運用、リニューアルまで一貫してサポートするサービスです。多岐にわたるWebまわりの業務を、お客様のご要望に合わせて柔軟にサポートします。

【個別相談メニュー】
・ShopifyのECサイト構築サービス
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・SNS運用代行
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【定額運用メニュー】
契約期間、時間に合わせてお客様のニーズに応じた業務を選択可能。

(基本プラン)
●10万円/月(税抜)
●契約期間:3ヵ月単位 
●実働時間:30時間/月
※依頼内容や条件により、金額が変わる場合があります。

(対象業務例)
・ページ更新作業
・画像制作
・セキュリティ対応
・その他運用、保守業務 など

まとめ

この記事で紹介したように、Shopifyには多くの料金プランと手数料が存在します。各手数料はプランや使用する決済ゲートウェイによって異なりますので、事業のニーズに合わせて適切な選択を行うことが重要です。

しかし、Shopify導入前は自社の事業で手数料がどの程度かかるかなかなか分からないこともあるでしょう。ぜひ「オーダー!」にご相談ください。