Shopifyは世界170以上の国々で利用されているECプラットフォームです。その人気の理由は、使いやすさと高いカスタマイズ性にあります。

本記事では、Shopifyの基本から具体的な活用法まで、これまでのShopify関連記事をご紹介しながら徹底解説。ECサイトを運営する事業者やこれから始める方は必見です!

Shopifyとは

Shopify(ショッピファイ)とは

Shopifyの基礎知識

Shopifyは、専門的な知識がなくても始められるサブスクリプション型のECプラットフォームです。その魅力はなんといっても、コストを抑えて迅速にネットショップを開設できること。

しかし、ECサイトを作る方法は他にも数多く存在します。Shopifyが多くの事業者に選ばれる理由はどこにあるのでしょうか?

Shopifyが選ばれる理由

ECサイト構築方法には、ECモール(Amazonや楽天市場など)、パッケージ(ECに必要なシステムがまとめて提供される)、フルスクラッチ(最初から自社でシステム開発を行う)などの方法などがありますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。

その中でShopifyの強みを一言にまとめるなら、高い機能拡張性だといえるでしょう。

ShopifyはアプリやAPIを活用した開発の自由度が高く、ビジネスの成長に合わせてスケールアップしやすいのが特長です。ゼロから開発する場合と比べて、より効率的にECサイトが構築できます。

Shopifyの主な機能3つ

Shopifyの主な機能3つ

Shopifyは、EC事業者が直面する様々な課題に応じた機能を備えています。ここでは、Shopifyの主要機能を3つに分けて紹介します。

  1. フロント機能
  2. 管理機能
  3. 分析機能

1.フロント機能

Shopifyのフロント機能は、顧客が直接触れる部分でオンラインストアの顔ともいえます。

【主な機能】

  • 商品ページ:商品の一覧や詳細を確認
  • カートとチェックアウトページ:商品購入時に利用するカート
  • 顧客管理:アカウント作成と管理

Shopifyの安全面については、クレジットカード業界のセキュリティ基準である「PCI DSS」で最高のレべル1を取得しており、情報のやり取りを暗号化する「常時SSL」が行われているので、ユーザーにとっても安心です。

2.管理機能

Shopifyの管理機能とは、オンラインストアのバックエンドを指します。

【主な機能】

  • 商品管理:商品情報、写真、在庫の管理
  • 注文管理:注文の受付から処理、発送に至るまでの流れ
  • 顧客管理:顧客の購入履歴や連絡先情報を追跡

商品にはタグの設定や、SEOの観点から検索されやすいキーワードを入れておくこともできます。複数拠点の在庫の一元管理、注文履歴の詳細な追跡も可能です。

3.分析機能

Shopifyはビジネスの成長をサポートする分析機能も充実しています。

  • 販売分析:売上レポートを生成し、どの商品がよく売れているか、どの時間帯が最も忙しいかなどを把握
  • 顧客行動分析:ページビュー、カート追加率、購入完了率などから改善点を発見
  • トラフィック分析:訪問者数、訪問元、キャンペーンの成果などを分析し、マーケティング戦略を最適化
アランくん

このようにShopifyはECサイトの構築から成長、運営の各フェーズで事業者を全面的にサポートします!

Shopifyを利用するメリット・デメリット

Shopifyを利用するメリット・デメリット

Shopifyを利用するメリット

Shopifyは月額費用以外の初期費用が不要で、ビジネス規模に関係なく簡単に始められるのが利点です。

また、基本的なECの機能を備えつつも、カスタマイズしやすい柔軟さを兼ね備えているのも人気の理由。

OMO(Online Merges with Offline=オンラインとオフラインの融合)による柔軟なショッピング体験の提供や、越境ECにも対応できます。

Shopifyを利用するデメリット

初心者にも始めやすいShopifyですが、せっかく良いサイトを作っても訪問してもらえなければ利益を上げることができません。いかに集客し、購入につなげるかという戦略設計が必要です。

また、業務の負担になりやすいのが物流業務です。取り扱う商品の種類や物量が増えると一気に作業負担が増えるので、早めに物流フローを整えておきましょう。

▼ Shopifyのメリット・デメリットについて詳しくはこちら

Shopifyの料金プラン

Shopifyの料金プラン

参考:https://www.shopify.com/jp/pricing

Shopifyには大きく分けて4つの料金プランがあります。ベーシック、スタンダード、プレミアムの初月は月額1ドルで利用でき、年払いだと最大25%割引になります。

プラン選択のポイントとなるのが、事業の規模と予算、必要な機能、手数料。プランはいつでも変更できるのでビジネス規模に合わせてプランを選びましょう。

▼Shopify手数料について詳しくはこちら

ベーシックプラン

ベーシックプランは、初めてオンラインストアを開設する事業者や個人事業主に向いています。無制限の商品登録や24時間365日のサポートを利用できますが、スタッフアカウントの追加は不可です。スタンダードプランと同様のストア分析機能も使えます。

スタンダードプラン

スタンダードプランは、5件のスタッフアカウントが追加可能。もしスタッフアカウントは1つで十分という場合でも、一定の売上があるようなら手数料と月額料金のトータルコストを見てプランを決めるとよいでしょう。

プレミアムプラン

プレミアムプランは、規模が大きくなってきたサイトの運営に最適です。15件のスタッフアカウントと高度なレポート作成ツールが利用できます。チェックアウト時のキャパシティが大きい(短時間に注文が集中してもスムーズな処理ができる)ことも特長です。

Shopify Plus

Shopify Plusは大規模EC向けのプランで、詳細は問い合わせが必要です。月額費用は個別見積もりで、1年契約または3年契約での利用となります。無制限のスタッフアカウント、高性能なサーバー、専任のアカウントマネージャーによる手厚いサポートなど、事業を全面的にバックアップしてもらえるのが特長です。

▼Shopify Plusについて詳しくはこちら

ShopifyでのECサイト構築5ステップ

ShopifyでのECサイト構築5ステップ

Shopifyでストアを立ち上げるまでの基本的な手順を紹介します。サイト構築には、自社で制作する以外にも制作会社など外部に依頼する方法があります。

1.アカウント設定

①「無料体験をはじめる」をクリック

1.アカウント設定

②アンケートが出てくるので、「スキップ」または回答して「次へ」を選択。

1.アカウント設定

③事業の所在地を選び、「次へ」をクリック。

1.アカウント設定

④作成方法を選んでメールアドレスとパスワードなどの情報を登録します。

1.アカウント設定

⑤しばらくするとストアができ、管理画面が表示されます。

1.アカウント設定

2.テーマの選択とカスタマイズ

管理画面の左側「オンラインストア」から「テーマ」を選ぶと編集画面が表示されます。有料・無料のテーマ(デザインテンプレート)が選べてお試し利用も可能です。

テーマの選択とカスタマイズ

▼Shopifyのテーマ選びについて知りたい方はこちら

3.商品の追加

同じく管理画面の左側、「商品管理」から商品を追加します。一つ一つ登録する他に、CSVで一括登録することも可能。コレクション(カテゴリー分け)を追加しておくと便利です。

商品の追加

4.配送設定

管理画面の左下「設定」→「配送と配達」に進み、地域別の配送料金や、無料配送条件などを設定します。

配送設定

5.支払い方法の設定

Shopifyは多様な決済手段に対応しています。上記と同じく、「設定」→「決済」に進むと設定画面が表示されます。

支払い方法の設定

注意点として、標準機能では明細は作成できますが領収書発行の機能はありません。必要な場合はアプリを導入するのが手軽な方法です。

▼領収書発行について知りたい方はこちら

Shopify活用で広がる可能性

Shopify活用で広がる可能性

Shopifyの利用で様々なビジネスチャンスが得られます。その具体的な可能性について探ってみましょう。

  • 複数の販売チャネルが利用できる
  • 海外市場への参入ができる
  • サブスク対応ができる
  • アプリや外部サービス連携で機能が拡張できる

複数の販売チャネルが利用できる

Shopifyはオンラインストアの管理だけでなく、実店舗や他のオンラインマーケットプレイスとの統合も簡単に行えます。

例えば、Shopify POSを利用すれば、実店舗での販売データもShopifyで一元管理でき、販売機会の拡大とともに顧客満足度の向上を実現できます。

▼あわせて読みたい

海外市場への参入ができる

Shopifyは海外市場を狙う事業者にも最適です。例えば、地域に応じた税率の計算や、国際配送料の設定も簡単に行え、越境ECの展開がスムーズに行えます。海外向けオンラインストアをゼロから立ち上げるのはハードルが高いですが、Shopifyを利用すれば、グローバルな市場への進出も現実的な選択肢となります。

▼海外発送について詳しくはこちら

サブスク対応ができる

さらに、アプリを導入すればサブスクリプションサービスも提供できます。定期購入やサブスクは事業者にとって安定した収入源を確保できるだけでなく、顧客と長期的な関係を築き、ファンとなってもらうために有効な方法です。

▼サブスク事例について詳しくはこちら

アプリや外部サービス連携で機能が拡張できる

Shopifyでは、アプリやAPIを通じて多様な外部サービスとの連携が可能です。業務の自動化や効率化ができると、より多くの時間を戦略的な業務に充てられるようになります。

▼アプリやサービス連携について詳しくはこちら

アランくん

Shopifyの機能を最大限に活用すれば、自社のECサイトの可能性がさらに広がります!

Shopify導入事例

Shopify導入事例

Shopifyを活用し、ECサイト運営で成功を収めている事例を通じて、何が成功につながるのかを見てみましょう。

Shopify導入事例に見る成功のポイント

Shopifyで成功する多くの事業者が、Shopifyの特に良い所として以下の点を挙げています。

  • コストパフォーマンスが高い
  • サイトのリニューアルがしやすい
  • 業務の自動化ができる
  • グローバル展開できる

特にコストパフォーマンスの高さは、予算に限りがある新規事業者にとっては大きなポイントです。また、Shopifyの各種自動化ツールを使用することで効率的に業務を行うことができ、時間とコストの節約につながります。

▼Shopifyの導入事例について詳しくはこちら

Shopifyを利用する際の注意点

Shopifyを利用する際の注意点

Shopifyを利用する際の注意点を大きく4つお伝えします。

  • 必要な機能を見極める
  • 売上を伸ばすには戦略設計が不可欠
  • 物流フローの構築が必要
  • 高度なカスタマイズには専門知識が必要

必要な機能を見極める

Shopify運営で注意したいのが、自社のサイトに必要な機能を見極めること。あれもこれもと機能を加えすぎると使いにくくなり、表示速度も遅くなってしまいます。

売上を伸ばすには戦略設計が不可欠

戦略設計とは、売上目標の設定、ターゲット顧客設定、競合分析、広告予算の設定など。SEO対策、SNS連携、ブログ運営などで集客の施策を打つ必要もあります。何から始めていいかわからない場合は、外部の専門家のサポートを受けてもいいでしょう。

▼集客やマーケティング施策について詳しくはこちら

物流フローの構築が必要

Shopifyの物流については自社で業務フローを整える必要があります。

例:配送料の設定、商品情報の登録、受注管理・配送手配、在庫管理

物流の品質は顧客満足度に関わります。また、物流コストが上昇している今、物流の最適化をできるか否かがビジネスの成長を大きく左右すると考えられます。

▼Shopifyの物流について詳しくはこちら

物流業務の主な2つについて解説します。

発送代行

発送業務は多岐にわたるうえ、作業の正確さとスピードが求められます。売上が伸びるほど負担が一気に増えてしまいます。現在の事業規模に関わらず早めに発送代行サービスの利用を検討するのがおすすめです。

▼Shopifyの発送代行について詳しくはこちら

在庫管理

複数の販売経路があると難しくなるのが在庫管理。アプリ、外部の在庫管理システムとの連携、物流会社へのアウトソースなどを利用して在庫の最適化を目指しましょう。

▼Shopifyの在庫管理について詳しくはこちら

高度なカスタマイズには専門知識が必要

Shopifyは開発の自由度が高い反面、高度なカスタマイズをするにはコーディングの知識が必要です。自社で対応できない時はアウトソーシングを利用することも選択肢の一つです。

▼Shopifyのカスタマイズについて詳しくはこちら

アランくん

Shopifyは自在にカスタマイズ可能。他社の事例も参考にしながら自社に合った使い方を模索しましょう!

Shopifyのサイト構築や運用はオーダー!におまかせ

Shopifyのサイト構築や運用はオーダー!におまかせ

オーダー!ではShopifyをつかったECサイト構築から運用、物流周りまで、包括的な支援を行っています。

【個別相談メニュー】

  • ShopifyのECサイト構築サービス
  • ECサイトの商品 在庫管理、梱包、発送
  • 検品代行
  • 海外向け発送
  • 物流業務プロセス見直しコンサルティング
  • 物流システム導入 など
  • 問い合わせ対応代行 など

【定額運用メニュー】

契約期間、時間に合わせてお客様のニーズに応じた業務を選択可能。

(基本プラン)

  • 10万円/月(税抜)
  • 契約期間:3ヵ月単位 
  • 実働時間:30時間/月

※依頼内容や条件により、金額が変わる場合があります。

(対象業務例)

  • ページ更新作業
  • 画像制作
  • セキュリティ対応
  • その他運用、保守業務 など

サイト運営や物流業務でお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。

まとめ

以上、Shopifyの概要を解説しました。ShopifyのECサイト運営では様々な壁に直面することがあるでしょう。

Shopifyは近年、日本語のサポートも充実しつつあります。疑問が出てきたら、ヘルプセンターなどのサポートを利用したり、アウトソーシングを利用したりしながら円滑なサイト運営を目指しましょう。

▼サポート機能について知りたい方はこちら