年々拡大する化粧品EC市場。口紅やファンデーションなどの化粧品や香水類はもちろん、シャンプー類や石けん、整髪料などもインターネットで購入する人が増えています。

こうした化粧品類は、出荷するまで倉庫で保管することになりますが、その際は品質を保つための衛生的要件を満たす必要があるのです。

今回は化粧品物流において重要な倉庫の管理方法や、倉庫管理業務を委託する際に押さえておきたいポイントなどをご紹介します。化粧品ECサイトの運営を始めたい人、または保管倉庫を変更したい人、倉庫のアウトソースを検討されている人などのお役に立てれば幸いです。

化粧品倉庫の特徴

「医薬品医療機器等法(薬機法)」において定義される化粧品とは、スキンケア用品やメイク用品といった一般的に認識されているカテゴリだけではありません。シャンプー類や石けん、入浴剤、歯磨き粉なども含まれます。

こうした薬機法で定義される化粧品の倉庫保管には、以下のような設備や注意が必要です。

  • 適切な温度・湿度管理
  • 直射日光を浴びない場所
  • 衛生管理
  • 防塵、防虫、防鼠の構造や設備 など

化粧品倉庫の課題

ここからは、化粧品物流における倉庫の課題について詳しくみていきましょう。

徹底した品質・衛生管理

まず、商品ごとに適切な保管環境を整える必要があります。これは、商品品質を出荷まで保つためで、具体的には温度・湿度の管理、直射日光を避ける、消費期限を管理するなどです。

また、衛生管理も重要です。SNSでは商品への虫などの異物混入が報告され、商品や販売会社の炎上騒動が起こることもしばしばです。防塵・防虫・防鼠など、倉庫の衛生管理には特に気を付けなければなりません。

こうした課題をクリアするには、空調管理や人材確保が必要です。しかし、コストがかさむうえ、扱い方が異なる商品が多い分、在庫管理が複雑になることが難点です。

繁忙期のスペース不足

化粧品業界の繁忙期は、主に春と夏、年末といわれています。3月から4月は進学・就職・異動などの準備、7月から8月は夏休みのイベント、12月はクリスマスや年末年始などに向けた準備があるためです。繁忙期は保管スペースが足りなくなり、スムーズな入出荷がしづらくなるといったトラブルも懸念されます。結果、物流品質が低下する可能性もあるでしょう。

業務の複雑化

昨今は、化粧品ECにおいてもギフト包装や限定サンプルの同梱などが増えています。さまざまな付加価値により他社と差別化できるものの、その分業務が複雑化するためミスも増えがちです。

特にクリスマスシーズンや、新作コスメが販売される3月から4月は出荷も多くなるため、複雑な業務が顕著になります。

品質・衛生管理、スペース不足、業務の複雑化。これらの課題を考慮すると、化粧品保管倉庫はアウトソースしたほうがメリットが多いといえます。以下の章では、その理由を詳しく解説していきます。

アランくん

化粧品は直接肌や髪に使うもの。品質維持のため、どういう環境で保管されているかが気になりますよね。また、倉庫業者によっては化粧品のサンプル同梱なども対応してくれるんです。

化粧品倉庫をアウトソースするメリット

ここからは、化粧品倉庫のアウトソース、保管業務を外部委託するメリットをご紹介します。

コストの低減

自社倉庫の場合、まず土地代や建物建築費などの初期費用、維持費用など高額なコストがかかります。

その他にも、以下の設備費用が必要です。

  • マテハン機器(フォークリフト・パレットなど)
  • 商品保管用の棚
  • 倉庫管理システム(WMS)
  • 温度帯管理のための空調設備 など

倉庫をアウトソースすれば、これらの固定費用や自社倉庫の人件費(研修費なども含む)などがなくなり、コスト削減が可能です。

また、繁忙期は倉庫業務が複雑化する傾向があります。自社倉庫で人材不足が起こったときに、その時期だけスタッフを増やすことは難しいですが、倉庫をアウトソースすれば採用や人材教育にコストをかけずに済むというのもメリットのひとつです。

ヒューマンエラーを防げる

化粧品は直接肌に付けるものが多く誤配送には特に注意が必要です。また、サイズが小さいものが多く、小ロット管理にも対応しなければなりません。

特に化粧品はパッケージデザインや形状が似たようなものが非常に多く、ピッキングミスを誘発しやすいことも難点です。

例えば、ドラッグストアなどで販売している商品はパッケージデザイン・色が統一されており、テキスト記載されている配合成分などの名称のみが異なることもままあります。そのため、物流において特にヒューマンエラーが起こりやすいカテゴリなのです。

しかし、慣れた人材を持つ外部業者に委託することで極力ヒューマンエラーを防げるでしょう。

輸入化粧品を扱える

海外から化粧品を輸入する場合は、日本語表記の外箱の用意や、容器に日本語表記ラベルを付けるという作業が発生します。

これらを自社でおこなうと慣れるまでかなりの時間を要し大変ですが、倉庫業者に委託すれば、その分のリソースを割かずに済みます。

なお、輸入化粧品に対して上記に記載した作業をおこなうには化粧品製造業許可が必要で、認可を持ってない場合は違法になります。

アランくん

倉庫自体にかかる固定費用だけではなく、設備やシステム、空調などにもお金がかかるんですね。倉庫をアウトソースすることで人的ミスを防ぎ、販売の幅も広がりやすくなります。

化粧品倉庫に依頼するときのチェックポイント5つ

ここからは化粧品倉庫を外部に依頼する場合に、特に押さえておきたいポイントをご紹介します。

1.ロット管理が可能か

まずは、製造番号や製造記号の記載(ロット管理)が可能かが大切です。

製造日や消費期限の早いものから出荷する、「先入れ先出し」を採用している倉庫を選ぶようにしましょう。化粧品には、保管期間が長時間に及ぶと酸化などで成分に影響するものもあり、先入れ先出しは必須事項です。

また、出荷指示データの中にロットナンバーを記載することも重要です。これにより、異物混入や商品に問題があり回収が必要な場合などに、どのロット番号の商品が誰に配送されたかが明確になります。

弊社(オーダー!)の場合

弊社(オーダー!)ではロット管理を徹底しています。

直接肌や髪に使用する化粧品について、特に消費期限が気になる購入者は多いでしょう。

オーダー!では、消費期限に余裕のある状態で購入者に商品を届けるため、消費期限の日付から3ヵ月を切った商品は出荷しないといった運用の取り決めをしています。

また、どのロットナンバーの商品が、いつどの購入者に出荷されたのかも記録・管理しています。

2.倉庫の環境は整っているか

化粧品は高温での保管が推奨されていません。そのため、適切な保管温度や湿度を保つ設備が整っているかは非常に重要です。また、防塵・防虫・防鼠など、衛生管理が行き届いているかも確認するようにしましょう。

3.倉庫の立地はよいか

倉庫の立地によってサービスレベルは変化するので、立地の良い倉庫を選ぶようにしましょう。たとえ費用が安価でも立地によっては仕入れや配送に時間がかかり、利便性が悪くなるため注意が必要です。

倉庫の立地について詳しく知りたい人はこちらをご覧ください。

4.マルチチャネルに対応できるか

化粧品物流では、消費者との直接取引(BtoC)や企業・店舗への卸し(BtoB)など、さまざまなチャネルで商品を販売します。業者選びの際には、マルチチャネルに対応できるかも大事なチェックポイントです。

具体的には、以下のような対応ができるか確認しておきましょう。

・BtoB、BtoCに柔軟に対応できるか

・BtoBのうちでも、商品センター向け、リアル店舗向け、百貨店向けなど、それぞれ異なる納品先に対応できるか

・ECプラットフォームごとに適した在庫管理やルールの遵守が可能か

・越境ECへの対応は可能か

また、バックヤードが機能的に運用されているかも確認してください。注文や問い合わせなどに対して、メールやコールセンターで対応することは可能か、システムの導入が必要なのかなども重要なチェックポイントとなります。

5.システム・データ連携は柔軟か

一般的に物流倉庫では、業者ごとに独自のWMS(倉庫管理システム)を使用することが多くなっています。自社で使用しているシステムや、販売チャネルごとのシステム連携が柔軟にできるかについても確認が必要です。

万が一、誤出荷や不良品が出てしまったり、転売などのトラブルが発生したりした際には、トレース機能によるデータの提供ができるかも大切なポイントです。

アランくん

保管・出荷だけでなく、倉庫管理はさまざまな面に気を配らなくてはならないんですね。費用対効果を見極めつつ、アウトソースを検討してみましょう。

化粧品倉庫をお探しならオーダー!がおすすめ

オーダーは日々の業務やビジネスを強力にサポートするビジネスコンシェルジュです。

物流代行サービスでは複雑化する化粧品分野の業務にも物流にも精通し、マルチスキルを備えたスペシャリストたちが柔軟に対応。パッケージごとの組み合わせが多い化粧品ですが、商品をバラでストックし、受注ごとにピッキングして発送も可能です。

コンサルティングや独自の物流システム導入支援、在庫管理や検品、発送といった物流業務を包括的にサポート。納品までのリードタイム短縮と物流コスト削減に貢献します。

【対応可能業務】
・ECサイト在庫管理、発送
・個人事業主向け 在庫管理
・発送
・カスタマイズサービス
・ふるさと納税 請負代行
・海外向け発送
・検品代行
・物流業務プロセス見直しコンサルティング
・物流システム導入 など

オーダー!は、横浜市金沢区のシーサイドエリアに約4,000坪の多機能な倉庫を構えています。羽田空港から車で約25分、横浜港からは約15分という立地で、高速道路の幸浦インターにも近く国内外への輸送に最適なロケーション。モノの保管・発送と、加工業務をまとめて提供しています。

好アクセスでありながら、都内に比べて坪単価や作業単価を抑えることができるため、低コストと業務効率化の両方が実現します。

オーダー!の化粧品倉庫事例1

日本国内において、韓国コスメを取り扱う販売代理店さまの事例を紹介します。

ECサイトの制作・運用と、BtoB・BtoC両方の物流事業をオーダー!に委託いただいています。もともとBtoB向けの物流事業を請け負っていたことから、BtoC向けの新規事業として、物流からサイト制作までを含むトータルサポートをご依頼いただきました。

具体的には、ECサイトの顧客データとリアル店舗を結び付ける取り組みをはじめ、WMS導入など物流面でもご要望に合わせた対応をおこない、オンライン・オフラインの双方からサポートしています。

BtoCから、百貨店などを対象としたBtoBまで、幅広い業務を一箇所で対応できている点を特にご評価いただいています。

オーダー!の化粧品倉庫事例2

化粧品のサブスクリプションサービスを手掛ける企業さまから依頼を受け、多品種かつ複雑な封入パターンの業務に対応しました。

全国の利用者数万人という規模の人気サービスにおいて、合計数百パターンにも及ぶ化粧品の発送を毎月スムーズにミスなく対応しています。

オーダー!の化粧品倉庫では、BtoB、BtoC、それぞれのチャネルに合わせた柔軟な対応が可能です。まずはお気軽にご相談下さい。

化粧品倉庫のまとめ

化粧品物流において、倉庫管理は重要なポイントです。

品質管理や衛生管理、人材不足やスペース不足、業務の複雑化への対応力などにお悩みの場合は、倉庫のアウトソースも検討してみてはいかがでしょうか。

オーダー!の物流お任せサービスは、化粧品物流の複雑な発送・管理業務に対応。アクセスが良く多機能な物流倉庫によって、スムーズで効率的な納品と物流コスト削減に貢献します。

化粧品の倉庫管理に課題を抱えているご担当者さまは、ぜひオーダー!の物流代行サービスの利用をご検討下さい。