多くの事業者が自社ホームページを持つこの時代。消費者側も商品やサービスについて知りたいとき、誰もがまずはインターネットで検索するのが当たり前になっています。

ホームページは、自社の商品やサービス、魅力を伝えるのはもちろん、消費者からの信頼感を高めたり交流窓口として利用できたりといった役割も果たします。

ところが、公開したものの、それ以降は更新されずに放置されているというホームページも少なくありません。こうした放置されたホームページにはデメリットしかないということをご存じでしょうか。

この記事では、ホームページを更新する重要性、メリット・デメリットをはじめ、更新の頻度や方法、注意点などについて詳しくご紹介します。

ホームページ運営や更新に課題を持っている事業者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

ホームページ更新がもたらすメリット

まずは、ホームページの更新によるメリットをご紹介します。

検索エンジンからの評価が上がり、集客力が向上

「Google」や「Yahoo!」などの検索エンジンは、インターネット上の膨大なサイトから、検索されたキーワードに対して関連性の高い情報を選んで表示します。その際、そのサイトの品質や信頼性を評価するためのいくつかの要素がありますが、その判断要素のひとつがサイトの更新頻度情報の新鮮さです。

検索エンジンでは、定期的に更新されているサイトや新しい情報が掲載されているサイトが高く評価され、逆に更新されていないサイトや古い情報が掲載されているサイトは低く評価されます。

つまり、ホームページ更新が適切なら検索エンジンからの評価が上がり、検索結果で上位に表示される可能性が高まり、集客力が向上する期待値が高まります。

ユーザーの興味やニーズに応え、満足度やリピート率が高まる

ある商品やサービスに興味を持ったとき、インターネット上の公式情報が最新のものであるか否かは大きな意味を持ちます。ユーザーの多くは問い合わせや購入などのアクションを起こす前に公式情報を確認したいと思うもの。しかし、公式ホームページの最新情報が数か月前、数年前といった古い情報だと、ユーザーはその製造元やサービス提供元に疑問を抱き、本当にその商品やサービスが効果的なのか、いまも販売されているか不安になります。

また、新しい情報やコンテンツが更新されない=ユーザーが再訪するメリットがないということになります。

つまり、公式ホームページが更新されないということは、ユーザーの離脱やリピート率の低下につながるといっても過言ではありません。

サイトのコンバージョン率が改善し、売上や問い合わせが増加

コンバージョン率(CVR)とは、サイト訪問者のうち、目的とするアクション(購入や問い合わせなど)をおこなったユーザーの割合を意味します。

コンバージョン率が高いということは、売上や問い合わせなどの成果、すなわち最終的な成果につながる率が増えるということです。

つまり、サイト構造を使いやすく改善したりフォームを最適化したり、サイトのコンバージョンを最適化することで、売上や問い合わせなどの成果アップが期待できます。

会社のブランドイメージ強化による競合との差別化

公式ホームページが最新状態に更新されていることは、企業のブランドイメージアップにも繋がります。

ブランドイメージとは、企業そのものや商品・サービスに対する印象です。ブランドイメージが良ければ、企業や商品・サービスへの信頼や好感度も高まり、競合他社との差別化にも有効です。更新頻度を高くし最新情報の発信に注力することで、競合他社に比べ優位性を高めることも期待できます。

アランくん

新規コンテンツの追加はもちろん、既存コンテンツを最新情報に修正するといった意味での更新も重要ですね

ホームページの更新をサボったときのデメリット

反対に、ホームページの更新頻度が滞ったときには、以下のような影響があると考えられます。

検索エンジンの評価低下

ホームページの更新が途絶えたり頻度が少なくなったりすると、検索エンジンからの評価低下が懸念されます。検索エンジンは、更新されていないサイトや古い情報が掲載されているサイトを低く評価する傾向があるため、検索結果の順位が下落する可能性が高まります。

また、検索エンジンは定期的にサイトの内容や構造を調べるための巡回(クロール)をおこないますが、その結果が検索エンジンのデータベースに反映されます。ホームページの更新が滞ると「サイトに変化がない」と判断され、クロールの頻度が減ることもあります。そうなると、もしサイトに変更があっても検索結果に反映されるまでに時間がかかるという事態にもなりかねません。

つまり、ホームページの更新を滞らせると検索結果に表示されにくくなり集客力が低下することに繋がります。

ブランドイメージの毀損

ホームページは、適度に更新されていればブランドイメージ強化が期待できます。一方、適切に更新されない場合は「企業が最新の情報やトレンドに対応していない」と判断され、ブランドイメージの毀損につながりかねません。そうなると、競合他社との差別化も図りにくくなります。

セキュリティリスクの増大

ホームページの更新とはコンテンツの更新だけを指すのではありません。更新業務として「保守・管理」も不可欠です。定期的な保守・管理を怠ると、セキュリティリスクが増大します。

セキュリティリスクとは、サイトが不正アクセスや改ざんなどの攻撃にさらされる危険性のことです。たとえばサイトが閲覧できなくなったり、ウイルスやマルウェアに感染したり、個人情報やクレジットカード情報などが流出するといったリスクが想定されます。

ホームページの保守については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

ホームページ更新の頻度はどれくらいがいいか?目安とポイントを解説

では、ホームページの更新の最適な頻度とは、どのくらいなのでしょうか。更新頻度の目安と、そのポイントについてご説明します。

サイトの性質や目標に応じて決める

ホームページ更新の頻度は、サイトの性質や目標に応じて判断することが大切です。

たとえば、商品やサービスの紹介、販売などを主な目的とするサイトの場合、最新の情報やトレンドといった情報の鮮度が評価に大きく影響するため、都度対応する必要があります。とくに、競合他社との差別化を図る必要があるなら、鮮度が高い情報をなるべく早く、高い頻度で更新することは大切です。

最低でも月に1回は更新

ホームページ更新の最適な頻度は、サイトの種類や性質によって異なりますが、最低でも月に1回は更新することをおすすめします。

月に1回以下といった頻度になると、検索エンジンやユーザーにとって最新情報の少ない価値の低いサイトと認識されかねません。月に1回以上更新することで、定期的に更新されているサイトであることを検索エンジンやユーザーに伝えることができます。これにより、サイトの評価や興味を高めることができます。

なお、最新情報が記載されているほど検索順位は上位化する傾向があるため、できれば週に1回や1日1回など、より高い頻度での更新がおすすめ。月1回は、あくまでも最低限のラインだと考えておいた方がよいでしょう。

更新内容や品質も重視することが大切

ホームページ更新の頻度は重要ですが、更新内容や品質が高いことが前提となります。ユーザーが求めるのは新鮮で質の高い情報です。サイトに追加・変更する情報やコンテンツを重視して更新しましょう。

更新する情報やコンテンツについては、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • サイトの目標やコンセプトに沿っているか
  • 検索エンジンやユーザーにとって有益であるか
  • 最新で正確な情報か
  • オリジナルのコンテンツか

また、サイト内容やデザインのレベルに適した品質のコンテンツを更新することも重要です。

  • 文章や画像が見やすく分かりやすいか
  • 文章や画像に間違いや誤字脱字がないか
  • デザインに統一感があって美しいか

上記のような点にも注意して更新しましょう。

アランくん

1ヵ月に1度など、定期的にWebサイトに合った質の良いコンテンツを追加することで、検索上位への表示も期待できそうです

ホームページ更新の方法はどうすればいいか?3つのパターンをご紹介

ホームページ更新の方法は、大きく分けて3つのパターンがあります。それぞれにメリットとデメリットがありますので、自分のサイトに合った方法を選びましょう。

CMS(コンテンツ管理システム)を使う場合

CMS(Contents Management System)とは、プログラミングの専門知識がなくても、簡単にホームページが運営できるシステムのことで、WordPress(ワードプレス)などが代表例。

CMSなら、パソコンでメールを打つ程度のスキルがあれば、サイトの内容やデザインを簡単に変更したり、新しい情報やコンテンツを追加したりすることができます。

ホームページの更新にCMSを使う場合のメリット・デメリットは、以下のとおりです。

▼メリット

  • HTML(HyperText Markup Language)やCSS(Cascading Style Sheets)などの専門的な知識や技術がなくても、サイトの更新ができる
  • サイトのデザインやレイアウトが統一されているため、見た目が美しくなる
  • サイトの構造やナビゲーションが自動的に整理されるため、使いやすくなる
  • CMSによっては、プラグイン使用により低コストで機能が拡張できる

▼デメリット

  • CMSによっては、サイトのデザインや機能に制限がある
  • CMSの操作に慣れるまでには練習が必要
  • 一般的にCMSを保守するための料金が毎月かかる

HTML(HyperText Markup Language)を使う場合

HTML(Hyper Text Markup Language)とは、Webページを作成する際に用いられる言語のひとつです。HTMLを使ってホームページを更新する場合のメリット・デメリットは、以下のとおりです。

▼メリット

  • サイトのデザインや機能性において自由度が高い
  • サイトのパフォーマンスやSEO対策に有利

▼デメリット

  • HTMLやCSSなどある程度専門的な知識や技術が必要
  • サイトのデザインやレイアウトが統一されていないと見た目が乱れる
  • サイトの構造やナビゲーションが整理されていないと使いづらくなる

作成ソフトを使う場合

作成ソフトとは、Web制作やWebデザインができるソフトウェアです。Adobe社のDreamweaverなどが代表例で、ホームページの内容やデザインを簡単に作成したり、変更したりすることができるソフトを指します。

作成ソフトを使ってホームページを更新する場合のメリット・デメリットは、以下のとおりです。

▼メリット

  • HTMLやCSSなどの専門的な知識や技術がなくても、サイトの更新ができる
  • サイトのデザインや機能に自由度が高い

▼デメリット

  • 作成ソフトの導入や習得には費用や時間がかかる
  • 作成ソフトによっては、検索エンジンに最適化された作りができずサイトのパフォーマンスやSEO対策に不利になる
  • 作成ソフトに依存するとサイトの管理が難しくなる

ホームページ更新の6つの注意点

最後に、更新する際に注意したいポイントをご紹介します。

レスポンシブ対応がされているか

近年、Webサイトを閲覧するデバイスはPC、スマートフォン、タブレットなど多様化しています。レスポンシブとは、同じURLでも各デバイスの画面サイズに対応して見やすいレイアウトで表示されることです。レスポンシブ対応は、以下のような理由で重要です。

  • スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスからのアクセス増
  • レスポンシブ対応のサイトは検索エンジンでの評価が高い

つまり、レスポンシブ対応をしないと見づらいサイトと認識されるため、使い勝手が悪くなり離脱するユーザーが増えるのはもちろん、検索結果が低下することも懸念されます。

更新内容がサイトの目標やコンセプトに沿っているか

ホームページ更新の際には、その内容がサイトの目標やコンセプトに沿っていることが大切です。つまり、サイトが何を目指しているか、どんなメッセージを伝えたいか、ということです。更新内容がサイトの目標やコンセプトに沿っていることは、以下のような理由で重要です。

  • サイトの一貫性や信頼性が高まる
  • サイトのブランドイメージが強化される
  • サイトのコンバージョン率が改善される

必ず、更新内容がサイトに適しているかを確認しましょう。

更新内容が検索エンジンやユーザーにとって有益か

更新内容が検索エンジンやユーザーにとって有益か否かを意識することも重視したいポイント。

とくに、キーワードやタグなど、検索エンジンが評価する要素を適切に使っていること、ユーザーが求めている情報や解決策を提供していることを意識しましょう。

更新内容が正確で間違いがないか

更新内容が正確か、情報に間違いがないかなどをチェックすることも大切です。

事実に基づかない情報や曖昧な情報はWebサイトの信憑性を損ねる恐れがあります。文章や画像に事実誤認がないかどうかしっかりチェックすることで、サイトの品質が高まり、ユーザーの満足度や信頼度が高まります。

アクセス解析やフィードバックで効果測定

ホームページの更新後には、アクセス解析やフィードバックをおこない、効果を測定したり、改善策を考えたりすることが大切です。

Google Analyticsなどのアクセス解析ツールを導入してサイトのデータを収集したり、Google FormsといったフィードバックツールSNSを利用したりして、ユーザーやパートナーからフィードバックを収集し、更新の効果を測定しましょう。更新して完了ではなく、その効果をしっかり検証して改善に役立てることが重要です。

運営体制を整える

更新業務の属人化は厳禁です。更新の担当者は一人でなく、二人以上の体制にしておきましょう。

一人に業務を頼ってしまうことで、当人にしかわからない状況にすることは避けなければなりません。担当者が休職したり、異動や退職したりすると、更新業務そのものが止まる恐れがあります。オーダー!でも、そのような危機感からお問い合わせいただく事例が多くあります。

アランくん

レイアウトの最適化や検索ニーズに合ったコンテンツの公開、効果測定などは専門知識がないと難しい部分もあります。場合によっては、業務の一部を外部委託することも検討してみましょう。

ホームページの更新ならオーダー!へ

ホームページ更新は、運営において大きな意義がありますが、担当者が他の業務も兼務している場合、コア業務にかかりきりだとなかなか手が回らないことも多いでしょう。

そんなときは、ホームページ更新業務や業務の一部を外注業者に委託するのも一手です。

オーダー!なら、各コンテンツの更新はもちろん、保守・管理など、Webサイト運営にかかわる幅広い業務を代行できます。

作業の属人化やリソース不足で悩んでおられる場合は、ぜひ一度、お気軽にご相談くださいませ。

【個別相談メニュー】

・Webサイト構築サービス
・Google ビジネスプロフィール アップデート
・ホームページからの問い合わせ対応代行
・SNS運用代行
・CMS導入
・CMSセキュリティ対策
・レスポンシブ化
・SSL化
・バナー制作
【まるっとお任せ!定額運用メニュー】

(スタンダードプラン)
料金:12万円(税抜)/月
契約期間:3ヵ月毎
実働時間:30時間/月
※依頼内容や条件により、金額が変わる場合があります。

(対象業務例)
・ページ更新作業
・画像制作
・セキュリティ対応
・その他保守業務 など

事例紹介

実際にオーダー!で、ホームページの更新をご支援している企業の一例をご紹介します。

大手SI A社様では、既存のコーポレートサイトでのマーケティングが難しいという課題があり、特別なソリューションサイト公開を検討されていました。その、コラムや事例などを集約したコンテンツマーケティングを展開するためのソリューションサイトを新規に立ち上げる際に、オーダー!が企画から携わらせていただきました。その後も、サイト運用のためのコンテンツ企画や制作、更新、Webの保守のご支援をしています。

また、ホテルマネジメント企業のX社様においては、顧客向けの公式ホームページの運用をサポート。ウェブサイトの構築・運用における定額メニューを採用いただき、契約時間内で、メルマガのコーデイング、バナーの制作・改訂などを中心とした業務、季節限定の特集ページの製作といったご依頼をいただいています。

この他、チラシなど紙のデザイン制作においても、オーダー!でご支援しています。

まとめ

コンテンツの正確さや品質はもちろん、公開された情報の新しさや更新頻度もホームページ運営においては大切なポイントです。何ヵ月も更新されていないホームページは、ユーザーに不安を与えるだけでなく、検索エンジンからの評価も低下させてしまいます。

情報の適切なアップデートだけでなく、セキュリティ面においても最新状態を維持することで、ユーザーや検索エンジンからの信頼性も増すと期待できます。

オーダー!では、IT技術やWebサイト運営の知識とスキルを備えたスペシャリストがホームページ更新をサポートします。 興味のある方は、お気軽にご連絡下さい。