近年ECの需要が拡大し、さまざまな商品をネットで購入できるようになりました。そんななか、オンラインショッピングの新しい楽しみ方の一つとして、「オンラインガチャ」が消費者の心を掴んでいます。
- オンラインガチャを用いて商品を販売したい
- オンラインガチャとはどんな仕組みで、何を準備すべきか知りたい
このような方に向けて、オンラインガチャの特徴や導入時に準備すべきことを解説しています。
オンラインガチャは、そのアトラクション性により顧客単価が上がりやすい一方、商品管理や発送業務が複雑です。社内リソースが十分でない方向けに業務をアウトソーシングするメリットも紹介していますので、ぜひスムーズな導入の参考にしてください!
オンラインガチャとは
オンラインガチャは、オンライン上でガチャガチャを回し、賞品を当てるシステムです。その具体的な利用方法を以下の図にまとめました。
オンラインガチャで当たった賞品はユーザーの住所に配送される仕組み(※)で、自宅にいながら気軽に購入できる点が人気です。
景品の種類は、
- 写真(ブロマイド、チェキ)
- エコバッグ
- Tシャツ
- デジタルコンテンツ(電子書籍や映像)
など多岐にわたり、現在は主にアニメやゲーム、おもちゃ、アイドルグッズなどのガチャが主流です。次の章では、参考までに人気のオンラインガチャ例を3つ紹介します。
※利用サイトによっては送料が別途必要な場合があります。また、デジタルコンテンツはオンライン上で景品の受け渡しが完了するため送料不要です。
オンラインガチャ例1:ちいかわくじ
キャラクターがかわいい漫画作品「ちいかわ」は、公式オンラインショップにてオンラインガチャを展開。販売期間終了前にガチャが完売する人気ぶりで、1日あたりの購入制限も設けられています。
ちいかわくじの景品内容はアクリルスタンド、キーホルダー、缶バッジなど。くじの価格は300~400円と比較的低価格で、購入しやすい点が特徴です。
オンラインガチャ例2:EXILE TRIBE
女性に人気のアイドルグループ「EXILE TRIBE」も、キーホルダーや缶バッジを景品としたオンラインガチャを販売しています。
EXILE TRIBEのオンラインガチャは各グループ、シーズン、周年、ライブ衣装バージョンなど種類が豊富で、特別感のあるラインナップが特徴。ガチャガチャの単価は一律で、利用する際は500円のプレイコインを購入し、希望のオンラインカプセルを回す仕組みです。
数量限定アイテムなどを販売し、消費者の購買意欲を促進しています。
オンラインガチャ例3:honto
hontoは大日本印刷株式会社が運営するネット書店です。同書店では、文庫本のオンラインガチャを展開。短編、長編、エッセイなどのジャンルを選択してガチャガチャを回すと、書店員の厳選本がランダムで手元に届きます。
先に紹介したオンラインガチャはその場で当たったアイテムが分かりますが、hontoのガチャは手元に届くまで、どの本が入っているか分かりません。まさに「まだ見ぬ本との出会い」を楽しめるガチャです。
同ガチャでは友人や家族などに贈るための「ギフトセット」も展開しており、新しいプレゼントの形を提供しています。
オンラインガチャの特徴3つ
この章では、オンラインガチャにどんな特徴があるのかを詳しく紹介していきます。
1.顧客単価が上がりやすい
一つ目の特徴は、顧客単価が上がりやすいことです。
オンラインガチャには、「何が出てくるか分からない」アトラクション性があります。ゆえに、通常のECショッピングでは落ち着いて商品を選ぶ顧客も、オンラインガチャでは目当てのものが出るまで課金しやすいのです。
また1回だけでなく、まとめてガチャを引く仕組みも存在し、この仕組みがさらにユーザーの購買意欲を促進します。結果、通常のECショッピングより顧客一人当たりが購入するアイテム数が増加。顧客単価アップが見込めます。
つまり、オンラインガチャは少数の顧客でも収益を上げやすい仕組みになっているんですね!
2.低リスク
低リスクであることもオンラインガチャの特徴です。EC事業において在庫管理は重要であり、在庫を抱えすぎるとコストの増加に繋がってしまいます。
しかし、オンラインガチャは販売期間(開催期間)が決まっており、販売終了後に製造を行うことも可能です。よって、在庫を抱えるリスクがあまりありません。
3.商品の希少価値・認知が高まる
オンラインガチャは、ガチャ限定商品を打ち出すことで賞品の希少性を高められます。また、ガチャを通してブランド・商品認知が高まるため、購買層が広がりやすい特徴もあります。
オンラインガチャで準備すべきこと
顧客単価や商品認知のアップが見込めるオンラインガチャですが、具体的にどんな準備が必要なのでしょうか?以下の表にまとめました。
図から分かるように、オンラインガチャを行うには企画から商品製作・発送、その後のデータ分析までさまざまな準備が必要です。これらの業務は細かく分かれており、その分のリソースを確保しなければなりません。
社内リソースが不十分だと感じる場合は、アウトソーシングの利用を検討してみましょう。
オンラインガチャでアウトソーシングできる業務
オンラインガチャでアウトソーシングできる業務は、以下の5つです。
業務ごとの委託はもちろんのこと、各業務を一気通貫でサポートするサービスも存在します。各業務の詳細を確認していきましょう。
企画相談
企画の完全なアウトソーシングは難しいですが、コンサルティングを受けることが可能です。
どのような企画がユーザーに受けやすいか、どうすれば顧客と長期的な関係を構築できるか、といったプロのノウハウを教えてもらえます。
オンラインガチャは企画がとても大切です!コンサルティングを受けることで、オンラインガチャの成功率を高められるでしょう
販売準備
次に、販売準備に関わる業務もアウトソーシングできます。
- 商品画像作成
- バナー作成
- サイト製作の準備
- メルマガ作成
- SNS配信 など
さらに、代行業者によっては商品制作も請け負ってくれます。
カスタマーサービス(事務局)
仕事内容が多岐にわたるカスタマーサービス(事務局)も、委託できる業務の一つです。
例えば以下のような業務を委託できます。
- 顧客対応
- 返品、交換受付
- 在庫管理
- 棚卸し
カスタマーサービスは顧客満足度に関わる重要な業務である一方、細やかな対応と時間を要する業務でもあります。アウトソーシングすることで自社の負担を減らせるでしょう。
物流
オンラインガチャの大半は、物流業務が発生します。注文管理、検品、出荷指示などもアウトソーシングが可能です。
景品のキャラクターやカラー数が多い場合は、注文(商品)管理や発送業務がより複雑になります。プロに任せることで、発送ミスを防げるでしょう。
データ分析
最後のアウトソーシング可能な業務は、データ分析です。データ分析によって、どのくらい売上や認知向上に効果があったか、次の施策をどうすべきかが分かります。
データ分析業務を委託すると、応募者のデータ集計や効果検証、改善策の提案を行ってくれます。
オンラインガチャ代行のメリット(代行がおすすめな理由)
次に、オンラインガチャ代行のメリットを解説します。
成功率が高まる
一つ目のメリットは施策の成功率が高まることです。オンラインガチャは認知度や希少性を高められるものの、上手に進行しないと顧客満足度が低下する可能性も秘めています。
顧客満足度が下がる要因を挙げてみましょう。
要因1:賞品の当選率
オンラインガチャは当たる確率や商品ランクの自由な設定が可能です。しかし、あまりに賞品の当選率を低くすると炎上しやすくなり、ブランドや会社の評判を落としかねません。
適度な当選率や賞品ランクの設定が必要です。
要因2:物流ミス
ピッキングミスや発送遅延の発生が顧客の不満に繋がります。
このような顧客満足度が低下しやすい部分をプロに任せることで、プロモーションの成功率を高められます。
コストを削減できる
コストを削減できる点もメリットの一つです。
「オンラインガチャの特徴」で解説した通り、オンラインガチャは実施期間が決まっています。よって、オンラインガチャ実施中のみ代行を依頼することで、採用費や研修費をかけずに人員の確保が可能です。
また、プロの手を借りれば作業効率や品質も向上。発送ミスや販売ロスなどを防ぎ、その分のコストも抑えられます。
作業負担が減る
三つ目のメリットは作業負担が減ることです。アウトソーシングを利用すると、オンラインガチャ用に社内人員を充てる必要がなくなります。社員のリソースを圧迫しないため、通常業務を滞らせることなく、施策を進められるでしょう。
作業負担の軽減は労働環境の改善にも繋がりますね!
オンラインガチャの物流はオーダー!におまかせ
オーダー!は、お客様のビジネスをさまざまな形でサポートするビジネス・コンシェルジュです。物流サービスでは、以下の業務を取り扱っています。
【個別相談メニュー】
・ECサイト商品の在庫管理、発送 ・個人事業主向けの在庫管理、発送 ・海外向け発送 ・検品代行 ・物流業務プロセス見直しコンサルティング ・物流システム導入 など |
また、カスタマイズで以下のような細かい業務にも対応可能です。
【カスタマイズサービス対応業務】
・タグ付け ・箱詰め ・ラッピング(包装) ・検品作業 ・不良品チェック ・同梱品チェック など |
このように、オーダー!ではオンラインガチャの運営から物流業務まで一気通貫したサポートが可能です。
オーダー!なら配送コストも抑えられます
オーダー!は宅配業者と特約運賃で契約しているため、物流加工費用+配送費用=一般的な配送料(700円程度)に配送コストを抑えられます。
自社から直接出荷する場合は出荷量不足のために特約運賃で契約できない、もしくは割引率が低くなる可能性があります。「なるべくコストをかけたくない」とお考えの場合は、ご利用をご検討下さい。
オーダー!のオンラインガチャ物流事例
オーダー!のオンラインガチャ物流事例を紹介します。
委託内容:著名人のオンラインガチャグッズのピッキング、発送代行
取り扱い景品:缶バッジ、クリアファイル、キーホルダーなど
ピッキングについて
商品にはバーコードが付いておらず、画像だけを頼りにピッキングを実施。とくに缶バッジはopp袋に入った状態で納品されるため、仕分けが難しい状況でした。
それでもミスなく出荷できるまで改善をくり返し、現在は一人で一日に300~400件のピッキングを行っています。
発送について
発送にはゆうパケットを使用。ゆうパケットはポスト投函が基本ですが、ポスト投函不可かつ不在の場合は不在表で対応するため、戻り率が低くなります。
ネコポスなど郵政以外の配送では購入者が引越・移転している場合、商品が倉庫に戻ってしまいます。その点、ゆうパケットは移転手続きさえ済んでいれば、転送も実施してくれるのです。
オーダー!では、事例のアイテム以外に下記の景品も取り扱っています。
- アニメ関連グッズ35アイテム
- 写真(ブロマイド・チェキ)
- エコバッグ
- Tシャツ
このように、豊富な景品の取り扱い実績がありますのでご安心下さい。
オンラインガチャのまとめ
今回はオンラインガチャの特徴、準備すべきこと、アウトソーシングした場合のメリットについて解説しました。
オンラインガチャはユーザーの購買意欲や顧客単価を高めやすい一方、準備すべきことが多く、商品管理や発送業務が複雑になりやすい特徴も持っています。
「オンラインガチャを取り入れてみたいけど、十分な社内リソースを確保できない…」
「円滑にオンラインガチャ施策を進めたい!」
とお考えの場合は、アウトソーシングの導入がおすすめです。
オーダー!では、多数の経験を基にした最適な物流ソリューションをご提案させていただきます。ご興味のある方はぜひお問い合わせ下さい。