Shopifyで売上を伸ばしていくために、SEO対策は欠かせません。
この記事では、「SEO対策はどのようにやればいいの？」「何から始めるべき？」とお悩みの方へ、ShopifyのSEO対策の基本からおすすめのアプリやポイントまで、詳細に解説します。Shopifyを利用中、もしくはこれから構築する方はぜひご一読ください！
ShopifyでSEO対策は必要？
まずはSEOの基本をおさらいしましょう。
SEOとは
SEO（Search Engine Optimization）の目的は、検索エンジンからの自然流入を増やし、売上につなげること。サイトへのアクセス数が増えると、サイトの評価が向上し、ブランディングの効果も期待できます。
ShopifyでSEO対策をするべき理由
Shopifyは、専門知識がなくても簡単にサイトを構築できる一方で、膨大な数のストアの中から顧客に見つけてもらうためには集客施策が必要です。せっかくShopifyサイトや商品がすばらしくても、ストアを見てもらえなければ意味がないからです。
Shopifyには元々SEOの機能が備わっていますが、それだけでは不十分。SEOに必要な考え方を学び、試行錯誤しながら施策を行うことが不可欠です。
▼あわせて読みたい
SEOについて知っておきたい基本の考え方
SEOを理解するために、知っておきたい基本の考え方を解説します。
- 検索エンジンに表示される仕組み
- SEO対策＝GoogleのSEO対策
- Googleのサイト評価基準「E-E-A-T」
- 基準が厳格なジャンル「YMYL」に注意
- 不正行為はペナルティの対象に
検索エンジンに表示される仕組み
検索エンジンに表示される仕組みとして、「クロール」と「インデックス」を理解しておきましょう。
検索結果に表示されるには、検索エンジンのクローラー（Googlebotなど、クロール作業を行うロボット）に発見してもらい、インデックス（検索エンジンのデータベース）に登録されなくてはなりません。
サイトを構築したら、まずはインデックス登録のリクエストを行いましょう（後ほどご紹介するツール「Googleサーチコンソール」から行えます）。
インデックス化されたWebページはアルゴリズムによってランキング化されます。アルゴリズムは頻繁に更新され、ランキング上位だったページの順位が急に下がることも珍しくありません。変化に対応するためにGoogleの動きを注視する必要があるのです。
SEO対策＝GoogleのSEO対策
SEO対策は、基本的にGoogleの検索エンジンを意識して行われます。ポイントは「Googleの掲げる10の真実」にまとめられているので、目を通しておくことをおすすめします。
特に重要なのが「ユーザーファースト」＝ユーザーが満足する検索結果を提供できているかどうか、ユーザーにとって使いやすいサイトであるかどうか。
ユーザーのニーズに合致する情報提供に加えて、検索速度を上げることやレスポンシブ対応など、ユーザーの利便性を向上させる施策が重要です。
Googleのサイト評価基準「E-E-A-T」
Googleのサイト評価基準には、「E-E-A-T」という重要な要素があります。これは専門性（Expertise）、経験（Experience）、権威性（Authority）、信頼性（Trustworthiness）の頭文字を取ったもので、質の高いコンテンツを提供できているかの指標です。
具体的には、商品やサービスを実際に体験して得られる情報や、専門家によるコメントや科学的根拠に基づく情報があるほどサイトの評価は高くなります。
基準が厳格なジャンル「YMYL」に注意
特定のジャンル、特に医療や金融など、人々の生活や健康に大きな影響を与えるジャンルのコンテンツは「YMYL（Your Money or Your Life）」と呼ばれ、基準が非常に厳格です。
逆に言えば、信憑性が低い情報を提供してしまうとサイトの評価を下げることになるので注意しましょう。
不正行為はペナルティの対象に
検索順位を上げるためのテクニックばかりにとらわれ、不正行為（ブラックハットSEO）を行うことは厳禁です。Googleのペナルティ対象となる行為の一例を挙げておきます。
- キーワードの乱用：過剰なキーワードを詰め込むことで検索エンジンのランキングを操作しようとする
- 隠しテキスト：白い背景色に白い文字など、人間には見えないが検索エンジンには認識できるテキストを配置して検索ランキングを上げようとする
- リンクスパム：不正に生成されたリンクを大量に他のサイトに配置することで、検索エンジンのランキングを上げようとする
SEOの基本の考え方を押さえた適切な施策を行うことが、サイトの検索エンジン上位表示につながります！
Shopifyで必ずやるべきSEO対策
基本の考えを理解したところで、押さえておくべきSEO対策について解説します。優先順位をつけて取り組むとよいでしょう。
- コンテンツの評価を上げる
- HTMLの最適化
- 被リンクを獲得する
- ユーザーの使いやすさを意識する
コンテンツの評価を上げる
コンテンツの評価を上げるためには、ユーザーのニーズに応えることが最重要。次の方法でニーズを探っていきましょう。
- キーワード調査：キーワード選定ツールを活用して、ユーザーがよく検索するキーワードを調べる
- 検索ニーズの把握：検索意図を理解し、ユーザーが求めている情報を提供するためのコンテンツを作成する
- サジェストキーワードの調査：検索エンジンのサジェスト機能に基づき関連コンテンツを作成する
例えば「サンダル」と検索すると「サンダル レディース」「サンダル 歩きやすい」「サンダル おしゃれ」と出てくるように、これらサジェストキーワードまで網羅しておくとより多くのユーザーのニーズに応えることができます。
キーワード候補やサジェストを探すには「ラッコキーワード」、検索ボリュームを調べるには「キーワードプランナー」といったツールがおすすめです。
HTMLの最適化
内部施策とも呼ばれるHTMLの最適化は、適切なHTMLタグを使用し、クローラーに正しくサイトを認識してもらうための施策です。一例を挙げておきます。
- タイトルタグ：内容を端的に表し、キーワードをなるべく前方へ配置する
- ディスクリプションタグ：サイト内容を簡潔に説明する文章を記述する
- 見出しタグ：h1～h6の階層を適切に使い、見出し間の関連性を明確にする
被リンクを獲得する
逆に外部施策と言われるのが、被リンク（バックリンク）の獲得です。メディアや他サイトに自社サイトのリンクを貼ってもらうほど、サイトの評価が高まります。そのためにはやはり、質の高いコンテンツ作りが重要です。
ユーザーの使いやすさを意識する
サイトの使いやすさは自社やブランドのファンになってもらうためにも大切ですが、具体的には以下の施策を行います。
- レスポンシブ対応：PC以外にスマホやタブレットでも見やすいデザインやレイアウトを採用する
- 表示スピード改善：画像軽量化などでページの読み込み速度を最適化し、ユーザーがストレスなくサイトを閲覧できるようにする
他のShopifyストアがどのような工夫をしているのか参考にするのもいいですね
▼あわせて読みたい
すぐに使える！Shopifyが備えるSEO機能
ShopifyにはデフォルトでSEOに関する機能が備わっており、管理画面から設定可能です。ここではその内容をご紹介します。
- タイトルタグの編集
- ページURLの編集
- メタディスクリプションの編集
- 画像のalt属性、画像ファイル名の編集
- ブログ記事の作成
- 自動でコンテンツを最適化する機能
タイトルタグの編集
タイトルは検索結果ページに表示され、検索結果でのクリック率を左右します。PCとスマホで表示される文字数が異なり、30字程度が推奨されます。
ページURLの編集
ページのURLは、検索エンジンにとって重要な情報のひとつ。Shopifyでは、作成時に自動生成されるページURLを任意の文字列に変更することができます。
わかりやすく簡潔なURLを設定することで、ユーザーの検索意図に合致したページにアクセスさせることが可能です。
メタディスクリプションの編集
メタディスクリプションは、検索画面でタイトルの下に表示される説明文のこと。
Shopifyではページからテキストを取り込んで自動生成されますが、自分でカスタマイズすることができます。ユーザーが思わずクリックしてしまうような、魅力的な文章が書けると理想的です。
画像のalt属性、画像ファイル名の編集
画像のalt属性とは、画像の内容を伝えるテキスト（代替テキスト）のこと。検索エンジンにとって画像の内容を理解するための重要な情報です。
Shopifyではalt属性やファイル名は自動生成されないため、作成しておくとよいでしょう。キーワードを含めることで、画像検索からの流入を増やすことができます。
ブログ記事の作成
Shopifyにはブログ機能もあります。ブログは、サイトのコンテンツを充実させ、検索エンジンにとって価値のある情報を提供することができる重要なツールです。
多少の工数がかかりますが、長い目で見ればサイトの評価向上につながるため検討してもよいでしょう。
自動でコンテンツを最適化する機能
自動でコンテンツを最適化する機能とは、言い換えると、サイトのクロール効率を向上させ、検索エンジンに適切なコンテンツを提供してくれる機能です。
自動生成されるため、自分で設定する必要はありません。簡単にどんな内容かを把握しておきましょう。
- sitemap.xmlファイル：サイト内に存在するURLのリストのことで、クローラーが効率的にインデックスするのに役立つ
- robots.txtファイル：クローラーの巡回作業を効率化してくれるファイル
- canonical URLタグ：重複したコンテンツが検索エンジンに正しく評価されるように、複数のURLをひとつにまとめるタグ
ShopifyのSEO対策おすすめアプリ3選
ShopifyにはSEO対策に最適なアプリが多数用意されており、活用しない手はありません。おすすめのアプリを3つご紹介します。
- SEO Manager
- Plug in SEO
- Page Speed Booster
SEO Manager
SEO Managerは、ShopifyストアのSEOを管理するための総合的なツールです。プランは無料プラン、月額29ドル、月額59ドルの3種類（7日間の無料体験あり）。
Googleサジェストのデータから対策すべきキーワードを選定したり、最適化されたタイトル・メタディスクリプションを作成したり、「404ページ」「リンクエラー」などエラー項目を抽出し修正したりすることができます。
Plug in SEO
Plug in SEOは、SEOの専門知識がなくても簡単にSEO対策を行えるアプリです。プランは月額29.99ドル、月額49.99ドル、月額79.99ドルの3種類（14日間の無料体験あり）。
ストアの問題点を自動的に発見し、解決策を提示してくれます。構造化データ（検索結果に表示されるサイト内の見出しや内容）設定のためのサポートや、検索エンジンのアップデートに合わせたSEO対策などが可能です。
Page Speed Booster
Page Speed Boosterは、ページの読み込み速度を向上させるためのアプリで、無料で利用可能。インストールするだけで作動する手軽さも魅力です。
ユーザーの行動を予測して次に進むコンテンツを先に取得することでページを早く読み込むことができます。
Shopify SEO対策で成果を上げるための3つのポイント
最後に、ShopifyのSEO対策を成功させるために注力したいポイントを解説します。
- 分析ツールを導入し振り返りを行う
- 定期的な更新や保守、コンテンツの最適
- Googleの公式ブログをチェックする
1.分析ツールを導入し振り返りを行う
SEO対策には正解がなく、施策がすべて功を奏すとは限りません。ですから、試行錯誤を繰り返し、中長期的な視点で取り組むことが重要です。以下の分析ツールを活用し、定期的な振り返りを行いましょう。
Googleアナリティクス
Googleアナリティクスは、Webサイトのトラフィックやユーザーの行動を追跡し、データを分析するためのツールです。ページビューやセッション数、ユーザーの滞在時間など、様々な指標からSEO戦略の評価や改善点を確認できます。
▼Googleアナリティクスについて詳しくはこちら
Googleサーチコンソール
Googleサーチコンソールは、サイトの検索パフォーマンスを把握するためのツール。サイトのインデックス状況や検索クエリのパフォーマンスを確認できるほか、サイトマップの提出やクロールエラーの修正など、サイトの健全性を維持するための機能も備えています。
▼Googleサーチコンソールについて詳しくはこちら
PageSpeed Insights
PageSpeed Insightsは、サイトの読み込み速度を測定し、改善のための提案を行うツールです。サイトのパフォーマンスを最適化し、ユーザーエクスペリエンス向上のために役立ちます。
2.定期的な更新や保守、コンテンツの最適化
以下のポイントに注力して、サイトの品質を維持しましょう。
- 定期的な更新や保守：新しいコンテンツの追加や古いコンテンツの更新を定期的に行う
- ニーズに応じたコンテンツの提供：ユーザーのニーズや検索トレンドの変化に合わせてコンテンツを最適化
- 競合分析：競合他社のSEO戦略やコンテンツ戦略を分析し、自社サイトの差別化ポイントを検討する
3.Googleの公式ブログをチェックする
Googleの公式ブログでは、検索エンジンの最新情報やランキングの変更、アルゴリズムの変更など、重要な情報が提供されます。定期的にブログをチェックし、変化に迅速に対応することでサイトの検索パフォーマンスを向上させることができます。
すぐに効果が出るとは限らないSEO対策。地道に続けていきましょう！
ShopifyのSEOはオーダー！におまかせ
SEOについて、特に初心者の方には難しく感じられることもあるでしょう。頻繁に行われるアルゴリズムの変更など、Googleの動向も注視し続ける必要があります。
自社で対応が難しい場合は、アウトソースの活用も効果的。業務を効率化し、SEO施策の成果を最大化することができます。
オーダー！では新規のサイト構築やリニューアルのほか、既存サイトのSEO対策も支援していますのでお気軽にお問い合わせください。
【オーダー！の個別メニュー】
お客様の必要なサービスを選択しご利用いただけます。納期・お見積りについて個別にお問合せください。
<対象業務例>
- Webサイト、ECサイトの新規構築やリニューアル
- レスポンシブ化
- Google ビジネスプロフィール アップデートサービス
- CMS導入
- CMSセキュリティサービス
- SSL化サービス など
【オーダー！のまるっとお任せ！定額運用メニュー】
必要な業務を契約期間、時間に合わせて対象業務から選択しご利用いただけます。
<対象業務例>
- ページ更新作業
- 画像制作
- セキュリティ対応
- その他運用、保守業務 など
この他の業務でも、ご相談に応じますのでお気軽にご相談ください。
まとめ
Shopifyストアの売上を伸ばすためには、上記のようなさまざまな施策を打つ必要があります。この記事でご紹介したSEO対策を実行し、ビジネスの成長を促進させましょう。ぜひ本記事を参考に、積極的に取り組んでみてください！