サプリメントやCBDオイルなどの健康食品が人気です。

しかし、サプリメントを通販で販売するには商品選定からECサイトの構築、商品の登録や在庫管理まで、煩雑で手間のかかる業務を行わなければなりません。

そこで本記事では、サプリメントEC市場の動向サプリメントECの立ち上げ方失敗しないポイントを解説します。

  • サプリメント通販をしたいけど、始め方が分からない
  • サプリメントを販売するのにどんな許可が必要なのだろう?

このような疑問を抱える企業は必見です。ぜひ参考にしてください。

アランくん

サプリメントは医薬品ではなく、医療資格を持たずとも販売できることから、手軽に始められるECビジネスとして近年注目されています。

サプリメントEC市場の動向

サプリメントEC市場の動向

「健食サプリ・ヘルスケアフーズレポート2022」によると、2022年度の国内サプリメント市場は1兆3,729億円でした。この数値は前年度と比べて変化が見られず、横ばいとなっています。

しかし、コロナをきっかけに健康を気にするようになった人は55.4%と全体の半数を占めており、変わらず人々の健康への意識は高いことが分かります。そして、全体的な市場規模は変わっていないものの、ストレスや女性関連の市場は拡大を見せているのです。

例えば、ストレス改善効果のあるサプリメントや女性のアンチエイジング、健康維持に効果のあるサプリメントなどに需要が高まっているといえるでしょう。

アランくん

健康食品は現在、より注目を集める分野となっていることが分かりましたまた、今後は日本社会の高齢化がますます進み、健康食品市場がより拡大するともいわれています

それに伴い、サプリメント市場も拡大していく可能性があります。

参考:株式会社インテージ「『健食サプリ・ヘルスケアフーズレポート2022』発刊 日本の健康食品・サプリメント市場は1兆3,729億円で横ばい」

サプリメントECの始め方

サプリメントECの始め方

サプリメントECを始める際には、商品選定や仕入れ、ECサイトの構築や梱包配送方法の決定などを行います。

この章では始め方について順を追って解説していきます。ユーザーの立場に立ち、ECサイトのシステムや管理体制をしっかり確認しましょう。

物流代行のメリット
  1. 商品選定
  2. 製造・仕入れ
  3. ECサイトの構築
  4. 梱包・発送方法の決定
  5. テスト&オープン

1.商品選定

サプリメントには体の基礎作り、健康促進、美容などさまざまな種類があります。どのようなターゲット層に販売したいのかを明確にし、まずサプリメントの種類を決定しましょう。

また、サプリメントECでは自社でオリジナル商品を作る場合と、他社商品を仕入れて販売する場合があります。

より初心者向きなのは、他社商品を仕入れるほうです。人気商品の見極め方や販売ノウハウを蓄積することで、軌道に乗せやすくなります。

しかしながら、独自性を出したい場合や他社との差別化を図りたい場合は、オリジナル商品を取り扱うのも一つの方法です

アランくん

ユーザーのニーズや競合の状況などをしっかりと調査し、どのようなサプリメントに需要があるのか精査して決めましょう。

2.製造・仕入れ

商品を選定したら、製造・仕入れを行います。

オリジナル商品の場合は、自社製造かOEM(受託製造)かを決定します。

OEMの場合はロット数の確認や、選定した商品のジャンルに精通した業者選びが大切です。オリジナルサプリメントを作らず、既存のものを仕入れる場合は、仕入れサイトや展示会などを利用して買い付けを行います。

サプリメント卸通販サイトを利用する、もしくは定期的に開催されているサプリメントや健康食品の大規模な展示会を活用するのもよいでしょう。なお、サプリメントの展示会ではOEMや製品設計から委託するODM(Original Design Manufacturing)の相談を行えることもあります。

3.ECサイトの構築

商品選定、製造・仕入れ方法が決定したら、ECサイトを構築します。

ECサイトの構築方法にはモールタイプのECサイトや、ASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)などがあります。安価なものや商品力があるものはモール型ECサイトが適しており、ブランドの独自性を出したい場合はASPがおすすめです。

サプリメントは通販で購入する人が多いため、ECサイトの構築は必要不可欠です。

アランくん

見やすいサイトデザインや買い忘れシステムの導入など、顧客の購買意欲を高める、魅力あるECサイトを構築しましょう

▼ECサイトの構築方法を詳しく知りたい場合はこちら

4.梱包・発送方法の決定

より顧客満足度を高めるサプリメントEC販売を行うのであれば、梱包や発送方法も確認したいポイントです。

物流品質は顧客の評価に関わります。商品配達までの時間短縮や、よい梱包状態を保つためのオペレーション構築が欠かせません。具体的には当日出荷やギフト対応、新商品のサンプル同梱ができるオペレーション構築が必要です。

またサプリメントの場合、消費期限に余裕を持たせた在庫管理や複数購入時のノベルティ同梱など、細かいピッキングが必要になることもあります自社での対応が難しい場合は、サプリメントの物流代行を検討するのもよいでしょう。

5.テスト&オープン

全ての準備が整ったら、受注から発送までのフローに問題が無いかテストを行います。このときに購入者目線に立ち、サイトは見やすいか、使いづらい点はないか、購入につながりやすい導線になっているかの確認が必要です。

  • マルチデバイスに対応できているか
  • カートの動作は正常か
  • 注文確認メールが送信されるか など

ECサイトを利用するユーザーのデバイスは、スマホやタブレット、パソコンとさまざまです。商品の一覧表示や表の崩れが無いかどうかなど、各デバイスからの見え方をチェックしましょう。

また、決済方法やまとめ買いをした場合の送料設定も事前に確認してください。購入ボタンを押すと商品がカートに入るか、注文確認メールは受信できるかなど、実際の受注をイメージしてテストしましょう。

不具合が出た場合は随時修正し、問題が無ければECサイトをオープンします。

サプリメントECのポイント(フロントエンド業務)

サプリメントECのポイント(フロントエンド業務)

サプリメントECのフロントエンド業務は、ユーザーが目にすることのできる業務です。サプリメントの製造許可宣伝の方法リピート率を上げるポイントなどを解説します。

製造する場合は許可が必要

サプリメントや健康食品を自社で製造する場合、食品衛生法に則った許可が必要です。許可は、最寄りの市区町村にある保健所で取得します。

サプリメントの形状や種類によって必要な許可が異なります。自社で製造したいサプリメントにはどんな許可が必要なのか、保健所に問い合わせるなどしてください。

また、カプセルや錠剤のサプリメントは原材料が濃縮されるため、製造工程での管理体制や原材料の安全性の確保が厳しく定められています。

出典:厚生労働省「健康食品の安全性の確保施策」

キャンペーンを活用し、お客様の声を集める

サプリメントは景品表示法などにより、思うように効果や効能を謳えません。そのため、具体的な体験者や購入者の声、「満足度○○%」のような客観的なデータを訴求ポイントとしてPRするのがおすすめです。

サプリメントの効果がイメージしやすく、購買意欲を高めることに繋がるでしょう。

また、実際に使ってみないと分からないサプリメントはトライアルキャンペーンを開催することも有効です。疲労回復や睡眠の質改善のサプリメントは、「一週間お試し」などで気軽に商品を使用してもらいましょう。

さらに、特定の商品を購入した人へ追加で別商品をお得に提供するなどの手法も、クロスセル効果が見込めます。

※景品表示法…商品・サービスの品質・内容の不当な表示などを規制する法律
※クロスセル…顧客の購入金額を上げることを目的とした戦略

定期便やポイント制度でリピート率を上げる

定期便やポイント制度でリピート率を上げることも、サプリメントECを成功に導くポイントです。

ビジネスには「2:8の法則」があり、「売上の8割は、顧客全体の2割に相当する良質な顧客が生み出す」といわれています。この2割はサプリメントのファンであり、リピーターを表します。つまり、新規獲得も大切ですが、リピーターを作り出すほうがより売上が見込めるということです。

アランくん

リピート率を上げるには、仕組み作りが大切です。メンバー登録はもちろん、定期購入システムやポイント付与制度などリピートしたくなるシステムを導入しましょう

サプリメントECのポイント(バックエンド業務)

サプリメントECのポイント(バックエンド業務)

サプリメントECのバックエンド業務のポイントとして、在庫管理出荷管理同梱物の工夫が挙げられます。以下で詳しく解説します。

サプリメントECのポイント(バックエンド業務)

在庫管理

サプリメントECのバックエンド業務では、柔軟に対応できる在庫管理能力が必要です。

サプリメントECは販売チャネルが多く、広告を打ち出す機会が多いため、出荷量が増減しやすい特徴があります。特にセール時は注文が集中するため、出荷波動への対応力も含めた在庫管理が求められます。

商品売上の傾向を把握し、余剰在庫を抱えないように注意しましょう。

ヒューマンエラーを防ぐ、在庫管理システムの導入についてはこちらをご覧下さい。

出荷管理

在庫管理と合わせて注視すべきなのが、出荷管理です。

サプリメントは生産ロット単位での在庫・出荷が重要となります。製造日を基に先入れ先出しを行い、消費期限間近の製品を出荷しないことが基本です。

例えば数十個単位のまとめ買い注文に対しては、サプリメントの消費期限を揃えて出荷します。賞味期限が異なると、低評価やクレームに繋がりかねないからです。

このように、購入者に合わせた臨機応変な対応も出荷管理には必要なのです。

同梱物の工夫

次のサプリメントECのポイントは、同梱物の工夫です。サプリメントは手元に届いたときの印象が重要。同梱物がその印象を左右します。

そこで、以下のようなクロスセルが見込める施策新規顧客が安心できる施策を行ってみてください。

  • お礼状の同封
  • 新商品のサンプルを同封
  • 顧客の声やサプリメントの効果をチラシとして同封
  • お誕生日月に割引クーポンプレゼント
  • 複数購入の場合にはノベルティプレゼント など

同梱物を工夫すると顧客の信頼を獲得でき、リピート購入に繋げられる一方、物流業務が煩雑になるデメリットも生じます。先述した出荷管理にも時間と手間がかかるため、全ての施策を行うには十分なリソースが必要です。

人材リソースが足りない企業は、代行業者への依頼を検討してみてください。

サプリメントECのサポートはオーダー!におまかせ

サプリメントECのサポートはオーダー!におまかせ

オーダー!は、サプリメントECにおける業務や企業のビジネスを強力にサポートするビジネスコンシェルジュです。ECサイト構築から製品管理、出荷までを一気通貫で支援します。

サプリメントECの対応可能業務
  • ECサイトの構築
  • ECサイトのリニューアル
  • 運用保守
  • 商品管理
  • 物流対応 など

また、カスタマイズサービスにて各企業にあわせた流通加工も実施同封物の工夫や、細かいピッキング作業も対応可能です。

オーダー!の強み

オーダー!の強みは徹底した在庫管理です。以下のような管理体制により、消費期限に余裕のある状態で顧客へ出荷しています。

  • 消費期限が3ヵ月をきるサプリメントは出荷しない
  • 出荷指示データにロットNOを記載
  • ロットごとの商品回収が必要な場合に備え、情報管理を徹底

また、商品の保管に関しては倉庫内のデジタル温湿度計を撮影し、毎日メールにて報告したケースもあります。

このように在庫管理を徹底しているからこそ、サプリメントに問題があった場合でも迅速な対応が可能なのです。

さらに、オーダー!ではサブスクリプションモデルの物流業務も請け負っています。新規顧客向けのセットを送付後、毎月月末にサプリメントを配送。先述したロット管理や先入先出法により、サプリメントの品質を保持した保管、発送を行っています。

IT×物流のプロ集団にお任せ

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サプリメントECのまとめ

サプリメントECのまとめ

本記事では、サプリメントEC市場の動向や立ち上げのポイントなどを紹介しました。

ECサイトでサプリメントや健康食品を販売する場合、ターゲットに合ったECサイトの構築や、商品選定が必要不可欠です。

また、スムーズな物流は顧客満足度を高めます。顧客満足度の向上はリピーターの増加につながり、サプリメントECを成功に導くでしょう。

「サプリメントECは初めてで、何から手をつければよいのかわからない」
「サプリメントを販売したいけど、人手が足りないので一部業務を外注したい」

このような企業は、アウトソーシングの活用がおすすめです。どのような業務を依頼できるのか、まずはお気軽にオーダー!にご相談下さい!

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サプリメントの物流全般について理解したい方は、以下の記事に詳しくまとめていますので参考にしてみてください。